✿今回のプログラムを実施するきっかけ
ケアパートナーとドンア大学(ベトナム国ダナン市)との提携により実現したもので、この取り組みを通じて、外国人が働くことが当たり前の風土・職場環境を構築するとともに、同社を含む介護業界における人材不足解消に貢献することを目的としています。
ベトナム・ドンア大学でのインターンシッププログラム締結の様子(前列左:ケアパートナー(株) 代表取締役社長 白井 孝和/前列中:ドンア大学理事長 ルオン ミン サム氏/前列右:ドンア大学看護学部学部長 グエン ティ キム クック氏)
2025年問題を視野に、外国人が働くことが当たり前の会社を目指す
【出展】厚生労働省『第8期介護保険事業計画に基づく介護人材の必要数について(令和3年7月9日)
人材不足が懸念される介護業界においては、技能実習生や特定技能外国人など、外国人材の受け入れが 急速に進んでいます。しかし、技能実習制度は実習生が日本の技術や知識を習得後、自国に持ち帰り、産 業・企業の発展や自身の職業生活の向上に貢献することを目的とした制度であることや、実習の場所や内 容が事前に決められていることなどから、実習生の適性に合わせたフレキシブルな実習や、中長期的な人 材確保に繋がらないことが課題として挙げられます。
こうした業界の現状を踏まえ、技能実習生や特定技能外国人などの制度を利用せずとも、外国人が働く ことが当たり前の風土・職場環境を構築することや、国内外問わず多様な人材が介護業界で活躍できる制度や教育システムを構築することは、ケアパートナーを含む介護業界における人材不足解消への貢献につながると考 え、今回の学生インターンの受け入れに至りました。
✿ケアパートナーのプログラムについて
今回の学生インターンの受け入れは、ケアパートナーとベトナムのドンア大学との直接提携により実現しました。この提携によりケアパートナーは、日本での就職を希望する学生を積極的に受け入れることで、ドンア大学との継続的な関係構築による人材確保を目指しています。さらに、インターンシップに参加した学生には、新卒社員として入社できる選択肢も用意し、入社後は新卒社員向けの育成プログラムに沿った教育を行うなど、エンゲージメントが構築された人材の確保に繋げていきます。
初年度は、ドンア大学の看護学部に通う学生2名の受け入れを行っています。2023年10月までの1年間、介護に関連する日本語や介護の基礎を学ぶ「座学」と、通所介護事業所ケアパートナー相模原で実際の業務に従事する「現場実習」に取り組む予定です。
- 受け入れ事業所:ケアパートナー相模原 URL:https://www.care-partner.com/place/sagamihara/
- インターン生2名の出身大学:ドンア大学(ベトナムダナン市) URL:https://donga.edu.vn/
✿インターン生のインタビュー
ベトナム人インターン生(左:グエン ティ クイさん/右:レ チュック ラムさん)
クイさん:
大学での説明会に参加した際、自分が成長できる環境だと思い、参加を決意しました。
インターン開始から、やはり言語の壁に苦戦していますが、事業所の先輩方が身振り手振りで優しく業務を教えてくれ、賑やかに楽しく仕事ができています。今後は、特にリスニング力を高めて、教えてもらったことや指示に対してすぐにリアクションが取れるよう努力したいです。
インターン期間中は、特定技能介護分野の試験と日本語能力試験に挑戦したいと考えています。さらに介護についてはもちろんですが、せっかくの機会なので、その他にもさまざまなことにチャレンジしたいです。
ラムさん:
大学での説明会に参加した際、自分が成長できる環境だと思い、参加を決意しました。
インターン開始から、やはり言語の壁に苦戦していますが、事業所の先輩方が身振り手振りで優しく業務を教えてくれ、賑やかに楽しく仕事ができています。今後は、特にリスニング力を高めて、教えてもらったことや指示に対してすぐにリアクションが取れるよう努力したいです。
インターン期間中は、特定技能介護分野の試験と日本語能力試験に挑戦したいと考えています。さらに介護についてはもちろんですが、せっかくの機会なので、その他にもさまざまなことにチャレンジしたいです。
ケアパートナーとドンア大学をつないだベトナム人スタッフ
本学生インターンシップ受け入れに際しては、同社業務管理部採用課に所属するベトナム人スタッフのダオ イェンリンさんが、同社とドンア大学の提携に尽力しました。提携に向けたドンア大学とのコミュニケーションに留まらず、インターン生とご家族へのプログラム案内や、入国前後の在留資格申請、日本語教育などのサポートなどを行い、受け入れ開始後もメンターとして、インターン生のサポートを継続しています。
提携先の大学検討や交渉、新型コロナウイルス感染症を理由とした直前での受け入れ中止など、多くの困難がありましたが、『母国のために仕事がしたい』という1つの目標に向けた一歩が踏み出せたと感じています。日本の介護知識や日本語の習得はもちろん、スタッフとのコミュニケーションや文化の違いなど、たくさんのことを経験いただき、楽しく有意義な1年を過ごせるようサポートをしていきたいです。事前にご挨拶した2人の親御さんにも、2人の成長する様子を届けられるよう頑張ります。