どうも、副代表の有馬です。

今回は「自分の役割」というトピックについて出力していきたいと思っております。

前後は割愛しますが、十年来の友人との会話の中で「僕の得意なこと」についての話になりました。その友人は非常に頭がよく理知的な人間で、エンジニアとしての仕事を立派にこなしている人間です。彼は僕に対し、こう言い放ちました。

「お前はうさんくさいのだ」と。

「お前の話は聞けば聞くほど疑わしい」と。 僕が彼にこういわれたのはこれが初めてではなく、１０年来にわたりずっと同じようなことを言われつづけておりました。なので驚くということはありませんでしたが、このときは少し気になったことがありました。それは「僕の言葉をこいつは結構聞いている」ということでした。彼は何度か人生相談のような話や仕事における相談を僕に持ち掛け、（それをまるまる受け入れるというわけではないですが）実際実行に移すことで状況が改善したことがありました。うさんくさいと思う人間にそれをするものでしょうか？ と。

僕としては周りの人たちに少しでも良い状況になっていってほしいと思っている（こういう主張がうさんくさいのかもしれないのですが）ので、できるだけうさんくさいと思われたくもなかったというのもあり、その細かいニュアンスを聞いてみることにしました。「うさんくさい僕にできることはあるのか？」というような問いだったかと思います。たしか。

それに対しての概ねの回答は、「お前は非常にうさんくさいが、無理やり話を進めようとすることはなかなかできないことだ」という旨のものであったと記憶しています。なるほどこの友人は人を褒めることが苦手なようです。必ずしも褒めているわけではない、というニュアンスも込めたかったのでしょう。 あと、「お前のうさんくささは生来のものであり、完治は不可能」だそうです。なんてひどいこと言うんだ。

人生で振り返ると、「僕の役割は何であるか？」について度々考えることがありました。

役割という枠組みが有効に働くためには、「他の人にとっての、その人の有益な側面」を理解しておく必要があるように思います。例えば僕は今はエンジニアとしてお仕事をしているわけではありません。ですが、数年間はフリーランスのエンジニアとしてお仕事をしておりました。その頃はまだ自分の周りにはエンジニアが少なく、僕が周りの中で比較的エンジニアリングをできるほうの人間であったのです。

自分は周りでよく関わる人間数人の中での、自分の順位について考えます。役割においては自分の周りの人々４人と比較して、２位以上を取れることを役割として持つといい、と聞いたことがありました。最初はエンジニアリングが２位ぐらいはあったのですが、周りの成長に伴い３位以下となったので、役割をプレイヤーからコネクター（あまり好きな表現ではないですが）へと変更しました。エンジニアリングの才能がなかったとは特に思いませんが、それ以上に周りの人々の努力が素晴らしかったです。エンジニアはみんなに託して、僕は代わりになにをしようかな～と考えました。

僕には特徴がひとつありました。今回友人より指摘されている、「無理やり話を進めようとする」というところです。これを好意的に解釈するのであればすなわち、「考えが間違っていないことが証明された」というわけではない時点から動きだしたり、人を巻き込んだりすることをよくするということですね。これが自分であるということを意識から排除すると、だいぶリーダーシップがある感じに見えます。これについてはどうも周りの中で２位ぐらいありそうです。というわけで今は副代表をやっております。ちょっと向いてそう。

振り返ってみると、僕の挙動は（友人の指摘の通り）かなりうさんくさいです。その時の気分やマイブームによっても決定は変わるし、その決定がすべて正しかったなどとは微塵も思いません。僕は僕の決定が無根拠というつもりはないのですが、時には根拠がなにひとつない決定をしているように端からは見えるシーンもあるようです。

ただ一方でその決定で少しでも状況がよくなった人がいることだけは確信しています。友人はもともと頭がよかったのですが、自分の人生に無頓着な男でした。彼の家に遊びに行くたびに「エンジニアはいいぞー、お前は向いてるぞー」と言いまくっていたら、エンジニアになってました。今では立派にたくさん稼いでいます。彼が僕の "うさんくさい" 意見を真に受けているのは、根拠の充分でない意見をそれでも肯定することにどうも僕の役割があったことを証明しているように感じます。

自分の役割はなんであるか、について。少しでも考えの助けになったら嬉しい限りです。長文駄文失礼しました。

皆さんは人を褒めるときに「うさんくさい」などという言葉は使わないように気を付けましょう。ご意見ご感想お待ちしております。

また思いついたら何か書くと思います。ご拝読ありがとうございました。

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