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インフルエンサーデータベース「IPR」の開発責任者と事業責任者に聞く、プロダクト構想とおもしろさ【Starインタビュー】

BitStarの社員に今までの経歴や現在のお仕事を掘り下げて聞く【Starインタビュー】、今回はCTOの山下雄太さんと、BitStarの自社プロダクトであるIPRの事業責任者の大山純平さんに対談いただきました!


ーはじめにIPRとはどんなプロダクトなのか、お二人にお伺いできればと思います!

まずデータベース・技術的な面について山下さんからお願いいたします。

山下:近年、YouTuberをはじめInstagramerやTikTokerなどのクリエイターが出てきている中で、インフルエンサーを横串で一覧化するサービスニーズが高まっていて、そこに対してBitStarがデータベースとして収集して分析し、見える化するサービスを作っています。合計50万件程のインフルエンサーのデータベースを持っているプロダクトです。技術要素的にはRuby on Railsで、サーバサイドはもちろんですがAI的な技術でデータをよりお客様にわかりやすく伝えるといったことをしています。機械学習と環境分析などを行っているんですが、一言でいうとインフルエンサーのビッグデータですって感じですかね!

ー営業として、お客様に提供するプロダクトの面ではいかがですか?

大山:僕は2021年の6月にBitStarに入社し、IPRに携わってきました。当時はキャスティングを最適化するという目的を持ってやっていたんですが、今ではもうキャスティングという面だけではなく、インフルエンサーに関係する事業全般に影響を及ぼせるようなサービスになっているかなと思います。

資料上は“インフルエンサーマーケティングをわかりやすくするデータベース”としてまして、それにはもちろんキャスティングも含まれるんですが、たとえば事務所の方であればクリエイターさんをいかにグロースさせるかだったり、YouTuberのチャンネルをいかに大きくしていくかっていう事にも使えるツールだったりとか、インフルエンサーマーケティングに全方位的に対応できるツールとして昇華できてきたんじゃないかと思います。

ーどういった構想でIPRが生まれて今の形になっていったんでしょうか?

山下:実は元々は社内システムがデータのベースになっているんです。当初からインフルエンサーのリスト化だったり他社所属の方/非所属の方なども含めてデータベースを作ることが重要視されている中で、社内システムをつくっていきました。でもこれってBitStarの社内だけじゃなくて他の一般企業の方々も今後興味が出てくるよね、というニーズが、ヒアリングをしていく中でも高まっていたのがIPR構想のきっかけです。

しかもこういったインフルエンサーデータベースを作った会社が当時はいなかったんですよね。なのでBitStarとしてそれを外に出すことの意味は、世の中的にインフルエンサーがいい意味でも悪い意味でも注目度がかなり上がっている中で、例えばインフルエンサーパワーランキングの発表だったり、正しい情報をしっかり伝えるという、そういった重要な役割があるんじゃないかなと思っています。

ー社内用のデータベースだったものをお客様向けにプロダクトとして作成したということですね。改めてプロダクトとして作っていくことに難しさはなかったですか?

山下:それでいうとやっぱりUI・UXにはこだわってますね。社内システムはインフルエンサーをある程度知ってる人が使うから良かったものの、逆にインフルエンサーの情報があまりわからない人でも使いやすく・わかりやすくっていうところを目指す上で、お客様に見せる情報はかいつまんでわかりやすくしたり、外部に見せても遜色無いようなサービスづくりっていう部分は社内のデザインチーム含めて当初から心がけていたかなと思います。

ーBitStarはクリエイター支援事業/コンテンツ制作事業も行っていて、一見するとプロダクトを持っているイメージがしにくいと思うんですが、各事業部とIPRの繋がりや活用方法などを教えて下さい。

大山:そうですね、私は特にタイアップ営業と兼務しているので営業の活用法でいうと、クライアント様が求めるインフルエンサー像に、本当にそのクリエイターがマッチしてるのかっていうのをより精度高く分析してご提案するときに使ってるのかなと思います。

ツールの無い状態だと、登録者数だったりとか最近の再生数みたいなところまでしかわからないのですが、IPRがあることで、あくまで想定値になりますがチャンネルを見てるであろう視聴者のデモグラであったりとか、あとは過去のタイアップの経歴・実績としてどういう商材、商品とタイアップをしていて、どれぐらい再生されて、どのぐらいエンゲージメントされているかっていうところまでまとまっているので、ミスマッチをなるべく防ぐためにIPRを活用している部分が大きいです。

プロダクションの活用法としては、各マネージャーが担当するクリエイターのチャンネルをグロースさせるために、そのクリエイターに近しい別のクリエイターが直近どんな動画をあげていて、どういう動画が跳ねているのかを分析していく。その結果を自社のクリエイターに還元していく、っていうところで使っていただいていると思います。

BitStar Studioでは、YouTubeチャンネルの全体的な動きの把握という所かなと思っていて、我々のクライアントさんのYouTubeチャンネルの運用代行だったりとか、コンサルティングをご提案させていただくときに、競合の企業さんのYouTubeチャンネルがどういう動きをしているか、どんなクリエイターを起用しているかっていうところをIPRで検索していただいて、提案に活かしていただくところが大きいのかなと思っています。

BitStarのどの部署でもデータベースというものが軸になっていて、IPRを活用してお客様に還元するような形になっているということですね。

そうですね!

ー大山さんは、タイアップ広告の営業と、IPR自体の営業も兼務されているんですよね?お客様からの声や、お客様にとってのIPRの価値ってどんなものがありますか?

大山:そうですね、お客様の立場によって使うフェーズって結構違っていて、例えば直接クライアント様がご自身でYouTuberを起用するという時にIPRの話をする場合は、クライアントの希望とどうマッチしているかというところでタイアップ事例などには深く興味を持っていただきます。キーワードの分析だったりすると、例えば飲料メーカーの方がその飲料に関連する投稿がどれくらいあったか、みたいなところで自社製品のYouTube上の盛り上がりを見られることに対して、メリットに感じていただけることは多いのかなと思いますね。

導入いただいている企業様で結構多いのは、広告代理店やキャスティング会社のみなさんが、より効率的にご自身が担当されているクライアント様の商材に合う方々を抜粋していけることで、IPRによって工数削減と内省化というか、全て自分達でインフルエンサーマーケティングをやっていくための手助けをする、という立ち位置も担っているのかもという風に思います。

ーそんな活用までできるんですね!インフルエンサーマーケティングという中で、IPRがあることでのBitStarの競合優位性について、どんなところを感じていますか?

大山:そもそも情報量というところで他社と優位性を持てるかなと思っていて、ご提案するときにはリスト形式でインフルエンサーの一覧を見せるんですけど、その裏側ではちゃんとIPRという50万件のデータをもとにマッチする人を探してますっていうことをお伝えする。それが今まで例えばすごくざっくりと「こういう人合うんじゃないっすかね!」と提案されてきたお客様たちの、心が動いていただくきっかけになるのかなと思います。

山下:再生数だけでなく、そのクリエイターが過去にどんな案件をやっていてそれがどうだったのか、もしくはBitStarで実施した案件であればその上でどういう効果があったのか、みたいなところも社内でデータを持っている所も優位性なのかなと思っています。普通の広告代理店にないような、BitStarに所属しているクリエイター、所属していないクリエイター含めて総合的にインフルエンサーの代理店として僕らが機能してデータを集約してるので、ここに関しては他に負けないくらいデータ量を持ってるという自負はあります。

ーそもそもの質問で申し訳ないんですが… 情報量を多く持てているのはなぜなんでしょうか

山下:それでいうと、インフルエンサーに特化した代理店が多分BitStarぐらいなのかな?というのと、最初に始めたと言えるほど早かったからだと思います。BitStarのもともとの売上の軸がそもそもタイアップから始まっていて、その後にプロダクションが立ち上がり、その後BitStar Studioができたという順番なので、プロダクション事業から入ってないっていうところが案件実施の過去数年分以上のデータを持っている一つの理由でしょうか。

自社の実施案件のデータをだけを持っているんじゃなくて、過去にBitStarが絡んでいない案件はどんな実績だったのかっていうのをシステムで機械的に集約しているという。このデータの組み合わせで、より精度の高いデータが提供できてるのかな、っていう感じです。

ーその辺りがデータベースとしての優位性なんですね。他にはいかがでしょうか?

山下:例えばYouTuberの〇〇さんの今のフォロワー数は誰でも見ることができますが、じゃあ〇〇さんが3年前に何フォロワーいて、何再生だったか、っていうレベルまではIPRで見れます。そういった蓄積のデータを常に取り続けてるのがBitStarのIPRのメリットだと思います。

過去にさかのぼって時系列でデータを持ち続けていることが重要で、流行り廃りがどうしても激しい世の中なので、そのYouTuberさんの成長率だったりとか、3年前はこの人が良かったのに今は違うよねとか、今本当に的確な・適切な・最適なクリエイターを出すためには、最新のデータは常にウォッチしていかなきゃいけない。それは人でやるには限界があるので、機械でできるものは機械でやる。その上で最終的に人のフィルターを介してお客さんに提供すると。で、その提供するデータの奥底には裏付けるデータが必ずあるっていうところが会社のメリットなのかなと思っております。

ー大きな強みですね!

大山:確実にインフルエンサーに特化した広告代理店なので、他社の持ってない情報を僕らが持ってるからこそ価値発揮できるってとこはあるのかなと。それだけじゃなくて数年前でいうと、それこそソーシャルゲーム業界、要はインターネットに閉じた業界がインフルエンサータイアップを選んでいたのが、近年では普通の大手企業もインフルエンサーマーケティングを当たり前のようにやる世の中になってきていて、そうなった時によりデータの重要性っていうのは出てくるわけで、それがお客さんの説得材料になってる感じですね。

ーこれまでの沿革が見えますね。


ー普段から開発と営業の間でFBし合っているかと思いますが、どういった形で連携されているんですか?

大山:そうですね、我々は常に代理店様やクライアント様とお話しているので、実際に利用いただいているお客様からの要望や、逆に今ご契約されてないお客様からも全般的にこういう事が求められてる、ということをどうIPRに落とし込めるかご相談することが多いです。直近もTikTokの開発をしていただいたんですが、プラットフォームを元に色々やらなければいけない事がある中で、情勢的にはTikTokだったりショート動画が近況が伸びているので優先的に作って行きましょうという形で、それぞれ優先順位付けしながらコミュニケーションは取らせていただいてます。

ープロダクトの会社だと、営業からは「この機能欲しいから早く開発してよ」とか、開発側は「わかってはいるけど難しいよ」みたいなことが起きがちだと思うんですが、バチバチすることはないんですか?笑

山下:開発視点だとお客様の生の声は聞こえないので、大山さんがそれを集約してその上で優先度を決めて下さっているのはすごく助かっています。でもその優先度だけで走らせちゃいけないのがプロダクト開発だと思っていて、この機能を作るには何ヶ月かかりますとか、これは一週間でできますっていうのはやっぱりあるので、コミュニケーションした上で、より早くリリースするためには人員を増強しましょうなのか、そういったところまで一緒に膝を据えて議論しています。

定例で毎週会話することでどちらも常にキャッチアップし続けていることが、できる限りスピーディーに価値提供できている理由かなと。

大山:私の方でとても助かっているのは、山下さん達って開発だけじゃなくて、インフルエンサー業界全体だったりクライアントさんだったり代理店の状況みたいなところを把握して頂いた上で取り組んで下さってるので、両方の視点をもってお話いただけるのはすごくありがたいです。私は開発の視点はあまり持てずに話してる事が多いので、そこは勝手にすごく助かってる部分だったりします。笑

山下:その間に入るのが僕の役割だと思ってるので全然。開発の部分は難しい話なので。笑

大山さんから聞いたことを開発部のメンバーにも伝えていて、開発組織全体で生の声をちゃんとわかっていることが重要だったりとか、最近でも、大きな企業さんとの連携のお話があってその進捗なども現場に伝えられるとモチベーションも上がるところがあったりするので、そいういう意味でも活かしていければなと思っています。

ー 生の声も聞きつつ、環境も考えつつ進めているんですね。良い関係性なのが伝わりました!

山下:そうですね。笑 一方で、プラットフォーム側の仕様変更が激しかったりするので、そこの追っかけ等で開発の進捗が滞ってるように見えちゃったりする所はご迷惑をおかけしているかもしれないですけども。とはいえその大変さがあるからこそ他の会社がやれていなくて、だからこそ僕らがやる意味がある。それがデータの根源なのかなと思っています。

ー今後も開発を進めていく上でエンジニアの採用はすごく大事になると思いますが、開発環境と、エンジニアに求めることを教えて下さい。

山下:それでいうと、BitStarのIRRのデータベースでは膨大な量のデータを扱っているので、インフルエンサーの膨大なデータに触れられることだったりとか、あと機械学習のような事をやっているので、最新の技術を使ってそれを活かしてプロダクトに反映しているっていうところは一つ面白いところなのかなと。なかなかデータサイエンティストは世の中的に多くないので、逆に言うと機械学習をこれから学びたい方たちも幅広く募集したいなと思っています。

ー今後のIPRの方向性や展望をお二人からお伺いできますか?

大山:各種プラットフォームだったり流行りがどんどん変化していくので、それを敏感に感じ取りながらプロダクトに反映していきたいです。やっぱり私はお客様と直接ふれる機会が多いので、お客様のKPI にも寄り添いたいなと思ってるんですよね。求められるものを自己満足だけで作っていても業界に対して貢献できないので、例えばお客様のKPIで再生数が仮に多いんだとしたら、それをより分析できるようにしたいし、もう少し今後成果に対して敏感になってくると思っているので、その成果に対してより適切なインフルエンサーを見つけられる、というものを目指していきたいと思っています。

山下:IPRは今までYouTubeのプラットフォームを最初に手掛けたこともあってYouTubeに特化したところも強いんですけども、それ以外のプラットフォームも含めてより多くの価値あるデータをお客様に提供していきたいと思ってますし、今後も新しいプラットフォームが続々と出てくると思うんですよね。なので、BitStarという会社のメリットが一つのプラットフォームに偏ってないこともあると思っているので、そのサービスをIPRの方でもちゃんと実現できるように、マルチプラットフォームのシステムにしていきたいなと思っています。

今までは「データが見える」というところまではIPRが提供していますが、それこそ大山さんが言っていたように、実際のアウトプットの数字の部分にちゃんとコミットできるような、プロダクト支援みたいなところは今後サービス化していきたいと思います。

データを見れるだけじゃ意味がなくて、データを活用して成果が出て始めてデータの意味があるというものだと思っていて、それを会社全体でもちろん支援はしてるんですけども、プロダクト側でもそれが実現できるようにしていきたいなと思っております。

ー最後に、今後BitStarに入社したいという方に、こういう人と働きたい!こういう事ができるから面白いよ、などアピールをお願いします!

大山:私がもともと入社したきっかけが、ずっと芸能系の仕事をしていたこともあって最適な人をキャスティングするっていうときに、なかなか数字ってついてこなかったんですね。今でこそSNSのフォロワー数とか出てきましたけど、例えば「業界売出し中!」みたいなすごくばっくりとした売り方をしていた時があって笑 そこを考えるとインフルエンサーってデータがすべて整っていて、成果が見えるような形なので、これから出てくるクリエイター、パフォーマンスをしてく人達が、自分が何が一番合う環境・商材なのかとか、そいうものを発見してもらって自身の成長につなげて行ってほしいっていうのが根幹にあります。数字を元に業界をもっと作っていきたいという気概や興味のある方だと嬉しいですし、一緒にやっていて楽しいのかなという風には思いますね。

山下:先程の通り、ビックデータだったり機械学習のようなテクノロジーのキーワードはありつつ、現状エンジニア組織の構成上はIPR専任者というだけじゃなく他のプロダクトに関わってもいるので、toBのサービスもtoCのサービスにも複数のプロダクトに関われるっていうところは開発の面白みなのかなと思っています。IPRはtoB的な作り込みで、インフルエンサーさん向けにはto small Bみたいな感じなんですけど、実質toCに近いサービス設計をしていたりとか、技術面にふれるだけじゃなくて、サービス開発自体に携われるってところも一つのメリットだと思います。現状30歳前後のメンバーが社内で活躍しています。皆で切磋琢磨できる方だと嬉しいですね。

ーIPRにどれだけ狙いと想いが込められているのか伝わってくる、ワクワクの詰まった時間でした!ありがとうございました!


山下 雄太 執行役員 CTO

慶應NY高を卒業後、慶應義塾大学理工学部電子工学科に進学し、ラクスルの創業に携わる。大学卒業後、グリーに入社し、SNSや国内外のプラットフォームの立ち上げに従事。並行して国内外の新卒採用にも関わり、同社のグローバル展開を担う人材採用に貢献。2013年、ラクスルにCTOとして入社。2016年7月、BitStarに入社。取締役CTOに就任し、開発領域を管掌。2021年10月より執行役員CTO。


大山 純平 IPR事業責任者  兼 第2営業局マネージャー

上智大学経済学部経営学科を卒業後、株式会社allfuzに入社。タレント/アーティスト、映画/アニメなどの幅広いエンタテインメントコンテンツを活用したプロモーションプランを提案。出向先の株式会社電通にてメディアバイイングからイベント制作等を担当。株式会社マッキャンエリクソンにて大手メーカーのメディアプランニング担当を経て、2021年6月、BitStarに入社。IPR事業責任者に従事。

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