大学生というタイミングは、「周りは動き始めているけど、自分はまだピンときていない」 「焦りはあるのに、決めきれない」 そんな揺れを抱えやすい時期でもあります。そんな迷いの中で、一歩ずつ自分の軸を確かめながらキャリアを選び続けてきたのが、Beyond Cafe長期インターン25卒OGの野口日菜多さんです。
広告、SEO、社内広報、NPO、教育、CS、マーケティング。一見するとバラバラに見える経験の裏側には、「人の可能性を広げたい」という一貫した想いがありました。
今回は、現在一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォームで働く野口さんに、これまでのキャリアと、Beyond Cafeでのインターン経験が今の仕事や価値観にどうつながっているのかを伺いました。
野口日菜多(Beyond Cafe25卒長期インターンOG)
大学生時代は、Beyond Cafeのマーケティング部門にて、イベントの設計や集客に奔走。並行して、NPO団体での活動を通じて海外の孤児院や障害を持つ子供たちとのミュージカル制作に尽力。「可能性を最大化させて、選択肢が広がる世界をつくる」という信念のもと、学生のキャリアから福祉の領域まで、人の可能性を広げる場づくりに没頭する。
現在は、一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォームに所属し、全国の高校生が納得感のある進路選択を実現できる教育環境づくりに従事。マーケティングとリピート営業の両輪を担い、1,000名規模の大型イベントの設計・運営から、提携校の魅力言語化・伴走支援まで幅広く担当し、教育現場の変革に貢献している。
やりたいことに、全部飛び込んできたキャリアの話
吉田:今日はお時間ありがとう!久しぶりにお話できるのを楽しみにしていました!簡単に自己紹介をいただけますか?
野口さん:こちらこそ、よろしくお願いします!野口日菜多(のぐち ひなた)と申します。高校3年生の夏頃から株式会社キュービックでインターンを始めて、広告運用やSEOを担当していました。その後、人事へ異動して、社内広報やコミュニケーション施策、モチベーション維持のためのヒアリングなどを1年弱ほど経験しました。
並行して、NPO団体の「LES WORLD」で海外の孤児院の子どもたちとミュージックビデオをつくる活動の企画運営を約2年、一般社団法人「Otonoha」では障害を持つ子どもたちとミュージカルをつくるプログラムの運営や営業にも携わっていました。キュービックを卒業し、Beyond Cafeにマーケティングデザイナーのインターン生として1年弱ほど在籍していました。
その後、2025年1月に合同会社カルチャークリエイティブというコンサル会社に新卒入社しましたが、5月末に退職しました。2ヶ月ほど旅をしたり休養したりして、7月から現在の一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォームで働いています。
届けるだけじゃない。成果が出るまで、伴走する仕事
ーー今は、具体的にどんなお仕事をしているんですか?
野口さん:大きく分けて、マーケティングとリピート営業、いわゆるCSの領域を兼務しています。
マーケティングの方では、「地域みらい留学」という事業をより多くの方に知ってもらうためのイベント企画・運営を行ったり、実際に興味を持ってくださった生徒さんや保護者の方からのお問い合わせ対応を担当しています。
単にイベントを回すだけではなくて、「どうしたらこの事業の魅力がちゃんと伝わるのか」「参加した人にどんな体験を持ち帰ってもらいたいか」を考えながら、企画から当日の運営、事後フォローまで関わっています。
もう一つのリピート営業の領域では、全国の高校さんと継続的に関係を築く役割を担っています。地域みらい留学は、毎年高校さんごとに契約更新の判断がある事業なので、「今年も一緒にやりましょう」と言っていただけるかどうかがすごく重要なんです。各高校さんには、県外からどれくらい生徒を募集するかという目標があり、その達成度合いが判断材料の一つになります。
なので私たちは、「どうすればその学校らしい募集ができるか」「どんなイベントや情報発信をすれば、生徒さんや保護者の方に届くのか」を一緒に考えながら伴走しています。
イベントの企画を提案したり、説明会での伝え方を一緒に整理したり、時には悩みを聞きながら方針を考え直したり。営業というよりも、事務局として高校さんのパートナーになる感覚に近いですね。
吉田:まさにカスタマーサクセス的な役割ですね!
野口さん:そうですね!「契約を更新してもらう」ことがゴールではなくて、「この学校でこの取り組みをやってよかった」と思ってもらえる状態を一緒につくる仕事だと思っています。
仕事のやり方より先に、仕事への向き合い方を学んだ
ーーBeyondでのインターン経験が、今のお仕事につながっていると感じる部分はありますか?
野口さん:かなりありますね!特に大きいのは「スタンス」の部分です。Beyondで一番意識するようになったのは、相互理解を諦めないことでした。
Beyondって、インターン生が全国に散らばっていて、基本的にはリモートでコミュニケーションを取る環境なんです。だからこそ、「相手が今、何を考えているのか」「何を求めてここにジョインしているのか」を知らないままでは、一緒に働けないなと感じる場面が本当に多くて。
特にテキスト中心のやり取りだと、どうしても温度感やニュアンスが伝わりきらないことがあります。「ちゃんと伝えたつもりなのに、なんとなく噛み合っていない気がする」とか、「少し違和感が残るな」とか、本当に些細な感覚なんですけど、そういう違和感をそのままにしないことを大事にしていました。
違和感があったら、「あ、これはちゃんと話した方がいいな」と思って、こちらから声をかけに行く。相手の背景や状況を知ろうとする。
その積み重ねが、Beyondの中で自然と身についていった感覚があります。
このスタンスは、今、全国の高校さんとやり取りをする中でもすごく活きています。
少しでも「あれ?」と思ったら、「この方には、こういう伝え方の方がいいかもしれないな」とか、「今はこのタイミングじゃないかもな」と考えて、コミュニケーションの取り方を調整するようになりました。
野口さん:あとはスキル面でいうと、公式LINEでのカスタマー対応や架電業務ですね。相手が何を本音で考えているのかをどう引き出すか、その上でBeyondが届けたい価値と、相手のニーズをどう重ねて伝えるか。
たった一言のLINEの文章や、電話での言葉選びひとつでも、受け取られ方は全然変わります。「この言い方で伝わるかな?」「もっと相手に寄り添える表現はないかな?」と試行錯誤する場面は多かったです。
その経験が、今のカスタマー対応や伴走支援の仕事でも、確実に活きているなと感じています。なるほど…スタンスとスキル、両方が今につながっているんですね。
『まだ早い』と言われた私が、もう一度Beyondの扉を叩いた理由
ーーインターン、そもそもどうしてBeyondに応募しようと思ったのか、そのきっかけを教えてもらえますか?
野口さん:きっかけ自体は、実は兄なんです。兄がもともと、Beyond代表のカルさんと繋がりがあって。カルさんが以前やられていた「起業家育成プログラム」、ジョブズキャンプに兄が参加していて、その流れで「お前も一回行ってみたら?」と声をかけてもらったのが最初でした。
吉田:なるほど、ジョブズキャンプが最初の接点だったんだね!
野口さん:はい!実際に一度お会いして、「参加したいです」とお話ししたんですけど、そのときに言われたのが、「お前には、まだ早いな」って言葉で。
吉田:(笑)
野口さん:そうですね(笑)でも、不思議と嫌な感じはなくて。「あ、ちゃんと見てくれてるんだな」っていう感覚の方が強かったです。
そこから少し時間が経って、1年くらい経った頃に、ちょうど私がもう一度インターンを探していた時期があって。そのタイミングで、カルさんから兄に「最近どう?」みたいな連絡があったらしくて。
野口さん:その会話の中で、兄が「そういえば、妹がまたインターン探してるみたいですよ」って話をしてくれて。そこからもう一度、カルさんと面談することになりました。
吉田:そこから一気に話が進んだんですね。
野口さん:はい!改めてお話しする中で、「じゃあ一緒にやってみようか」という流れになって、トントン拍子でインターンが決まりました。なので、応募のきっかけ自体は兄なんですけど、「今の自分ならチャレンジしてみたい」と思えたタイミングで声をかけてもらえた、という感覚の方が近いかもしれません。
吉田:なるほど…お兄さんのおかげでもあり、ご縁でもありですね。
野口さん:そうですね。きっかけは兄でしたが、Beyondに入ったのは「自分の意思で挑戦したいと思えたから」だと思っています。
人の気持ちに向き合うことが、成果につながる。Beyondインターンで学んだこと
ーー印象に残っている仕事や、やりがいを感じた瞬間はありますか?
吉田:インターン時代を振り返って、特に印象に残っている仕事や、やりがいを感じた瞬間はありますか?
野口さん:そうですね。大きく分けると、マーケティング業務の中でも「イベント運営」と「CS」の2つがあって、どちらもすごく印象に残っています。
まずイベント運営の方では、仕事そのもの以上に、社内メンバーとのコミュニケーションがすごく重要だなと感じていました。マーケティングチームとしてできることって、実は限られていて。面談を実施するのは別の部門の担当なので、私たちが直接何かを決めたり動かしたりできるわけではないんです。
野口さん:だからこそ、メンバー一人ひとりのモチベーションを気にかけたり、ちょっとした声掛けをしたり、悩みを聞いたり。本当に小さな関わりを、丁寧に積み重ねることを大切にしていました。
その中で、少しずつ「こういうところがやりづらくて…」とか、「マーケにこんなことをお願いできたら嬉しいです」みたいな、 些細なリクエストをもらえた瞬間があって。そのときに、「あ、少し心を開いてもらえたんだな」と感じたのを、今でも覚えています。
そういう声をきっかけに話し合ってみると、意外と簡単に解消できるポイントが見えてくることも多くて。
改善を重ねた結果、チームとして目標を達成できたときは、「あ、みんなで一つのことをやり切れたな」という実感があって、すごくやりがいを感じました。
もう一つ、CSの業務で特に印象に残っているのは、架電です。電話って、たった一本なんですけど、その一本が、その人の人生を少し変える可能性がある仕事だと思っていて。
不安や悩みを聞いたり、迷っている気持ちに寄り添ったり。その結果、イベントに参加してくれて、イベントの中で「自分がやりたいことが実現できそうな企業に出会えました」と声をかけてもらえたことがありました。
その瞬間は、本当に嬉しかったですね。「あの一本の電話が、この人にとって意味のあるきっかけになったんだ」と実感できて、仕事の価値を強く感じた瞬間でした。
吉田: なるほど…人と人をつなぐ仕事のやりがいだね!
行き当たりばったりだった私が、キャリアを自分の言葉で選べるようになるまで
ーー 新卒で入る会社は、どんな基準で選んだんですか?
野口さん:正直、就活中はかなり迷っていました。それまでインターンは経験してきたものの、今振り返ると「これがやりたい」という明確な軸があったというよりは、ご縁や流れで選んできた部分が大きかったなと思っています。
だからこそ、「自分は結局、何を大切にしたいんだろう」「どんな仕事にやりがいを感じるんだろう」と、ずっと答えが出ない状態でした。
そんなときに、Beyondの代表であるカルさんが、かなり深く相談に乗ってくださって。これまでのインターン経験を一つずつ振り返りながら、「どんな瞬間に心が動いていたか」を言語化していきました。
そこで気づいたのが、人のモチベーションが上がる瞬間に立ち会えたときや、一本の電話や一つの関わりで、その人の人生の選択肢が広がる場面に、強いやりがいを感じていたということでした。
もう一つ大きかったのが、Beyondのカルチャーです。Beyondって、良い意味ですごく“ウェット”な組織で、密にコミュニケーションを取りながら、大切にしている価値観やバリューを、メンバー全員が本気で体現しようとしている環境なんですよね。
野口さん:そのカルチャーに強く共感していたからこそ、「最初の会社も、自分はきっと“人との距離が近い環境”を選びたいんだな」と、はっきり認識できました。
そうした要素を整理した結果、新卒で最初に入った会社は、社員6人ほどの小さなコンサルティング会社でした。規模は小さいですが、その分コミュニケーションはとても密で、価値観を共有しながら働ける環境でした。
その会社が大切にしていたのが、「社会編集」という考え方です。社会にとって価値のあることをやっているのに、届け方や稼ぎ方がうまくない企業はたくさんある。そうした企業をきちんと事業として成長させ、より多くの人に選択肢を届けていきたい、という思想にとても共感しました。
吉田:なるほど!そこから今の会社に移られたんだね!
野口さん:はい!1社目を経験したうえで改めて感じたのが「人の可能性を最大化して、選択肢を広げたい」という想いは、ずっと変わっていないということでした。今の会社は教育系の事業を行っていて、偏差値や学力だけではなく、全国の魅力的な学校の中から、自分の「やりたい」「好き」を軸に進路を選ぶことを支援しています。
そうした経験を通じて自己肯定感を高めたり、探求力や人間力を育てていく。その思想が、自分が大切にしてきた価値観とすごく重なっていると感じました。会社の規模も40人ほどで、カルチャーもBeyondと少し似ていて。「越境」や「GO BEYOND」といったキーワードを大切にしているところも含めて、 利他的な人たちが集まっている環境だなと感じ、今の会社を選びました。
Beyondで学んだ、一人でやらないという選択
ーー もし当時インターンをしていた自分に、何か言葉をかけられるとしたら、どんな言葉を伝えたいですか?
野口さん:そうですね……。 今振り返ると「変な完璧主義はやめとけ」って言いたいです(笑)。
吉田:なるほど!100点を求めすぎてしまう、みたいな?
野口さん:そうですね。それもあります。完璧を目指しすぎると、どうしてもスピードが落ちてしまったり、一人で抱え込んでしまったりして。
野口さん:もちろん、自分自身で成果を出そうとする姿勢は大事なんですけど、「自分一人でやり切ること」にこだわりすぎると、それ以上のものって生まれないな、と今は思います。
仕事って、当たり前ですけど、人と一緒に進めていくものだし、Beyondには本当にいろんな経験や感性を持った人たちが集まっていて、だからこそ、もっと周りを頼ったり、「この人の視点をどう活かしたら、もっと良くなるんだろう?」って、個人ではなく、組織として成果を最大化する視点を、あの頃の自分は、もう少し持てたらよかったなと思います。
完璧を目指すよりも、不完全でも人と一緒に進めることを大切にした方が、
結果的に、もっと大きな価値を生み出せるんだなって、今は感じています。
吉田:なるほど…。今だからこそ言える言葉ですね。ありがとうございます!失敗できるから、強くなれる。
ーー最後に、この記事を読んで「インターンに挑戦してみたいな」と思っている学生さんに、メッセージをお願いします。
野口さん:そうですね……。今って、インターン自体はもう特別なものではなくて、選択肢としてはかなり身近な存在になってきていると思いますし、会社も本当にたくさんあると思います。その中でBeyondは、やりたいことをかなり自由度高く任せてもらえる環境だなと感じています。ただ自由なだけじゃなくて、放置されるわけでもなくて。ちゃんと見守られながら、適切な距離感でチャレンジさせてもらえる、そんな安心感のある環境です。
野口さん:だからこそ、たくさん失敗もできますし、失敗しても「じゃあ次どうする?」って、何度でも挑戦させてもらえるんですよね。特に、初めてインターンを探している人には、すごくおすすめだなと思っています。ここで一度本気でやり切れたら、正直その後どんな環境に行っても、生き抜く力はちゃんと身につくと思います。
あとBeyondの魅力として大きいのが、全国に仲間ができることです。住んでいる場所も、バックグラウンドも違う人たちと一緒に働くので、価値観や考え方が本当に広がります。スキルを身につけるだけじゃなくて、「人としての視野が広がったな」と感じる瞬間もすごく多かったですし、人によっては、Beyondが一つの居場所になることもあると思います。何かに挑戦したい人、失敗を恐れずに成長したい人、そして、全国に仲間をつくりたい人には、Beyondのインターンはすごく合っている環境だと思います。
<編集後記|27・28卒のあなたへ>
野口さんの話を聞いて強く感じたのは、キャリアは一直線に進むものではなく、その都度「編集」していけるものだということでした。遠回りに見える経験や、立ち止まった時間も、すべてが今につながっている。その背景には、Beyond Cafeで育った「人と向き合う姿勢」と「挑戦を肯定する文化」があります。
・このままでいいのか不安
・やりたいことがまだ言語化できていない
・一歩踏み出したいけど、怖さもある
そんな気持ちを抱えているなら、その感覚こそがスタート地点かもしれません。Beyond Cafeは、答えを与える場所ではありません。問い、対話し、試しながら、自分なりの答えをつくっていく場所です。
あなたの次の一歩が、ここから始まるかもしれません!