9月21日(木)本社2階のイベントスペースにて、CS HACK #07 「いいチーム」を育てるUX が開催されました。
日本生まれのクラフトビール「東京ブロンド」「東京ホワイト」と小料理が並ぶ中、デザイナー・カスタマーサポート・エンジニアなど、職種をまたいだ60名が集まり、「いいチーム」についての発表と懇親会が行われました。
CS HACKとは
( 主催者説明文より以下引用 )
世の中には多くのサービス、製品があります。そして同じ数だけカスタマーサポートが存在します。
このイベントではカスタマーサポートを愛してやまない人達が集まり、情報交換やディスカッションを通じて「CS」を徹底的にハックします。
( ※CSには、CustomerExperience、CustomerService、CustomerSuccess、CommunityManager、UXデザイナー、UIデザイナー等のコミュニケーションが主となる職種を全て含みます。)
「CS」をハックし深く知ることで"再現性"を高め「どんなサービスであっても最高のCS対応」が出来る世界を目指します。
UXでプロダクトを、チームを、ネクストステージに。
UXデザイナーによる組織作りをテーマに、ユーザーファーストな組織作りや横断したプロダクト作りができるチーム作りについて、発表が行われました。
まずはじめに、弊社デザイン部部長(CDO)、岡村が登壇。
フリーランスからベーシックに入社し、デザイン組織を一から編成していった経験を元に、良いチームとはなにか、良いチームができたら何ができるのか、デザイナーがプロダクトを横断する意味について発表しました。
話は良いチームの定義からはじまり、続いて企業と企業に属するデザイナーが互いに持つ悩みについての話題へ。
企業自身も、デザイナーの評価やマネジメントについてはっきりしていないことが多く、悩んでいる企業も多いと言います。
そのため、デザイナーに裁量が与えられず、任される仕事が下流工程のものばかりでモチベーションが上がりづらいといった悩みや、十分な調査の時間を確保してもらえないといった悩みが生まれているとのこと。
デザイナーとして、組織で働いたことのある方なら、一度は似たような経験があるのではないでしょうか。
そんなデザイナーが抱える悩みを解決するために、まずは裁量を持てるように成果を出し続けることに注力したという話から、デザイナー自身で作るキャリアパスに関しての話が語られました。
デザイナー自身が、なぜそれをやるのかを考え抜きながらプロダクト開発に携わり、プロダクトの価値を上げられるようになること。
プロダクトの価値を上げられるようになることが、デザイナー自身の成長に繋がると言います。
「IDEOのCEOであるTim Brownの言葉に、デザインはデザイナーに任せるには重要すぎるというものがありますが、それはデザインに求められる範囲が大きくなり、より重要な役割を持っているという意味であり、デザイナー自身が視野を広げビジネスを理解して問題解決をしていく必要があります。
問題を解決し、成果をあげることのできるネクストステージのデザイナーを創出し、デザイナーの価値を向上させていきたい。」と、basicのCDOとして会社にコミットメントする想いを伝え、締めくくりました。
登壇資料はこちら▼
https://www.slideshare.net/KunihiroOkamura/ux-80047086
ユーザーのためのデザイン。ユーザーのためのデザイン組織。
二人目の登壇者は、株式会社クラウドワークス UXデザイングループ所属の廣瀬 健さん。
プロダクト開発にデザイン思考を取り入れていくために、デザイングループを組織した話について、お話いただきました。
クラウドワークスにデザイン組織が無かった頃、デザイナーは必要なときに期間を区切ってスポットで対応していたそうで、
職種によって関わる工程を区切ってプロジェクトを進行していた頃は、エンジニアとデザイナーの間でも認識の違いがあり、デザイナーの知らないうちに新機能がリリースされていた、なんてこともあったそう。
デザインがプロダクトに取り入れられることで、ユーザーが抱える課題を解決できる。デザインによってプロダクトはもっとよくなる。デザインは見た目だけではないと廣瀬さんは言います。
デザインでプロダクトを良くしていくために、組織づくりとデザインを理解してもらうことがまず必要と考え、チャットグループの作成から、UXについて理解を深めるための手折本を作成、配布など、会社を巻き込んで様々な取り組みを行ったお話が語られました。
登壇資料はこちら▼
https://speakerdeck.com/takeru0757/yuzafalsetamefalsedezain-yuzafalsetamefalsedezainzu-zhi
おわりに
今回は「いいチーム」に関しての発表が行われましたが、デザイナーにとっては、組織の中で働く、デザイナーとしての立場やキャリアを見つめ直す、良い機会になったのではないでしょうか。
組織の中でデザイナーとして、どんな働きかけが可能なのか、気になる方は紹介しているスライドを詳しく確認してみてください。
また、ベーシックデザイン部では、チームに関する相談も歓迎しています。
もし興味がある、話してみたいと思ったら気軽にご連絡ください。