株式会社バックテックに入る前
私は愛知県名古屋市が出身で、ずっと野球少年として育ってきました。 自身の肘を怪我したことで、理学療法士という職種に出会い、魅力を感じて、医療の道へと進むこととなりました。
簡単に私の経歴を紹介しますが、これまでは、整形外科などの医療機関で7年間、患者さんのリハビリテーションをさせて頂きながら、大学院で膝の痛みや腰痛・肩こりについての研究を行ってきました。
博士を取得した京都大学大学院医学研究科では、素晴らしい指導者のもとで、研究をしながら、かつ、ビジネスモデルコンテストなどのピッチの舞台にも数多く登壇させて頂きました。そのため、博士課程の大学院生活では、研究活動・病院での臨床業務・事業化に向けた準備の3つを並行して進めていました。
正直、起業に一歩踏み出す気持ちは、最初のころは小さかったのですが、登壇するコンテストでは、出場したものは、全て準優勝以上を受賞することができました。審査員にこのように評価いただけるということは、『社会に絶対に必要とされているんだ!』と心から思い、起業へ踏み切ることにしました!!
よく『なぜ、医療職のあなたが起業しようと思ったのか?』と聞かれるのですが、医療職として現場に立っていると、医療現場の非効率さや、もっとこうすれば患者さんの健康を支えることができるのにという課題感を痛感していたからです。
そしてあくまで私は健康、特に腰痛などの慢性的な痛みで悩む方々の課題を解決したいという目的があり、その手段が医療職として現場に立つか、事業を起こして社会全体を変えていくかの選択だっただけであり、後者を選んだまでです。私は、藤田保健衛生大学という愛知県の大学を卒業しており、そこでは素晴らしい臨床家が毎年誕生しています。なので、臨床現場で活躍するのは、同級生や先輩、後輩に安心してお願いできるため、自分は他の道に進んでも大丈夫と思ったことも起業した理由の一つになっています。
このような経緯で、2016年3月に博士号を取得し、4月に京都で株式会社バックテックを創業することとなりました。
現在
現在は、代表として雑用含め、全てのことを行っています(笑) 特にエンジニアには、開発に注力して欲しいため、諸々の書類業務や雑用を私が担当するようにしています。 その他、経営戦略、ファイナンス、人材採用、プロダクト開発、PR、営業などの仕事もしておりますが、現在は、プロダクト開発とPRに注力しています。
現在、ポケットセラピスト®︎というアプリを開発しているのですが、私自身がプロダクトオーナーになり、Prottというサービスを利用したプロトタイプの作成や顧客ヒアリングを、1日毎に仮説検証するスピード感で開発しています。極力、エンジニアも顧客ヒアリングには同席するようにしており、そこで得られたインサイトをもとに開発に取り組んでもらっています。 私が開発において実践していることは、UXの設計から、簡単なUIを含め、プロトタイプは自身で瞬時に作ってしまい、すぐに顧客ヒアリングにいくことを心がけています。これを行うようになってから、格段に開発のスピードも、プロダクトの質も向上したと実感しています。
今の仕事で一番面白みを感じることとしては、これまでプロダクト開発は、私自身がエンジニアではないため、自分自身には手を出せない領域と思っていましたが、プロトタイプ作成や顧客ヒアリングなど、コードが書けなくても、顧客に愛されるプロダクトを開発するために必要な仕事は数多くできることに気がつくことができたことです!さらに、そのような経緯で開発したプロダクトを使ったユーザーが、慢性的な痛みから解放され、満面の笑みでいてくれることが最大の喜びです!!
これまでに解決されてこなかった腰痛という課題に対して、プロダクトを通して、いかに新たな顧客体験を生み出すことができるのかを常に考えながらエンジニアチームと共に前に進んでいます。
株式会社バックテックについて
バックテックの考える良いチーム(組織)とは、『共通の良い目的に向かう組織のもと、その共通目的に共感した仲間が、それぞれ異なる持ち味や強みを活かせる役割を担い、尊重し、連携しながら、一人ではできない大きな仕事を成し遂げる組織』です。
同じ方向性を見据えながらも、自分自身の強みや役割から、今何をすべきかを自律的に自己判断し、実行に移せるメンバーが揃っています。
我々はまだまだ小さな組織ですが、世界規模の大きな課題である”カラダの痛みに伴う課題”を解決するために存在しています。それを本気で実現できると信じて、仕事に熱中するパッションのあるメンバーと出会えて感謝しています。
今後どういうことをしていきたいか
バックテックが現在取り組んでいるのは、働く人々のカラダの痛み、特に腰痛に伴う課題を最新のテクノロジーの力を利用して解決することです。これは日本だけの問題ではなく、世界中の課題であるため、世界的視野を持ちながら事業を展開していきます。ということもあり、最近は海外のメンバーもエンジニアチームに入りながら、開発を進めています。
さらに、働く人々の労働生産性をいかに向上させるかは、今後の日本経済にも大きなインパクトを及ぼします。
この課題に真剣に向き合い、腰痛に悩む人々の課題はもちろん、社員の腰痛により目に見えないコスト損失を被っている企業、そして日本経済全体に、まずは寄与できるよう取り組んでいきます。
最後に、我々は京都大学大学院医学研究科発のスタートアップであり、医学的根拠に基づいて、本当に正しいことを世の中に広め、後世に良い社会をバトンタッチすることが社会的な責任だと自負し、今後も精進していきます!!
バックテックに興味が少しでもわいたら、ぜひ気軽に話を聞きにきてくださいー!