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カメラマンからの華麗なる転身。ITベンチャーで見つけた40代パパの居場所

平均年齢29.6歳のおでかけメディア「aumo」。

そんな若さと元気が滲み出るオフィスに、今日もひとり、チェックのシャツに四角い額縁眼鏡をかけてみんなを見守っているおじさんがいる。

インターン生のお父さんが娘の職場見学にでも来ているのだろうか?

いや、ちがう。

彼こそはApp事業部アプリチームの責任者、徳永 斉一(通称:とくさん、とくとくさん)だ。そして今回は、そんなとくさんにインタビューに応じていただいた。


ーーまずは、2018年10月にアウモにジョインしたとくさんですが、そのきっかけを教えてください!

アウモに入る前は、親会社のグリー株式会社のプラットフォーム部というところにいて色々なことを経験させてもらっていました。6,7年ほどそこにいたので一連の経験ができて、自分の中である程度やりきったっという気持ちが出てきたんです。何か新しいことにチャレンジしてみたいと思っていた時に、もともとプラットフォームで一緒だった生方さん(ウブちゃん)がアウモに先にジョインしていて。「アウモってどうですか?」って誘いをもらったことがきっかけでした。

もともとは、同じグリーの中の会社なので、アウモっていうものが外から見えていたんですよね。当時は同じフロアにあったこともあって、結構若い人たちがやっていたことを知っていたから、年齢的に結構違うんじゃないかと思っていました。

本当のおっさんだから違うんじゃないの?」とウブちゃんに言ったら、「いや、そういうおっさんが必要な時期に入ってきました」という答えが返ってきたので、社内公募制度を利用して前向きに検討してみようかなと思ったんです。

ーー実際にアウモにジョインしてからはどんなことをしているのですか?

アウモに入ってからは、アプリのコンテンツの責任者をしています。コンテンツ側から見て、アプリを改善とかグロースさせていくといった業務です。ここでいうコンテンツというのは記事のことで、良質な記事を集める仕組みをつくったりとか、「編成」といったユーザーにどういった記事を届けるのかという部分を深く考えたりするような仕事をしています。


ーーでは次に、とくさんがどんな想いでアウモに関わっているかについてお伺いしたいと思います。

まずはユーザーに対して、どんな想いがありますか?

“ユーザーが満足する情報を届ける”というのはよくある話で、やはりそれは大切だと思います。ですが、色々なサービスをやっていて“自分が満足しているかどうか”とか、“自分がいいなと思うものじゃないとそもそもユーザーに対しても受け入れられないんじゃないか”というのが大前提としてあると思っています。

例えば、休日とかにアウモを開いているじゃないですか。何か良い記事ないかなと思って見ているときに、まだ幼い自分の子どもが「何見てるの?」という感じに寄ってくるわけですよ。まだよく分かっていないんだろうけれど「ここ行きたい!」みたいなのを示すんです。

その体験をしたときに、「こういうことなんだろうな」と思いました。こういうシーンをたくさん増やしていく、ユーザーの満足度を上げていくというのが大切なのだと実感した瞬間です。

自分が使っているサービスはユーザーにとって必要なものであってほしいし、ユーザーを幸せにするような日常に溶け込んだものであってほしい。そういう意味で、自分が良いと思うものの先には必ずユーザーがいて、自分が体験しながら改善していくことで最終的にはユーザーに良いものを届けたいという想いがありますね。

あとは、同じサービスをやっていくと(時間の経過とともに)ユーザーも成長していくんですよね。アウモのユーザーは20~30代の女性というイメージ像があるけれど、結局サービスを何年もやっていくと、ユーザー自身も変化していきます。ライフステージが変わっていくというか。

そこで、アウモを長く使ってもらうためには、ユーザー像の変化も見据えた上でのコンテンツ作りをしていかなきゃいけないなと思っています。


ーー今度は一緒に働くアウモのメンバーに対して、どんな想いでお仕事をされていますか?

僕はグリーに入って色々な経験をさせてもらったので、アウモにきて最初に思ったのは自分が得てきた知見を使う必要があるということでした。もっとこういう風にやるといいなというところをみんなに還元していきたいという想いがメンバーにはあります。

これから会社や事業の成長に応じて組織も強くならなければいけないと思うのですが、そのためには自分の経験やノウハウを伝えていくことが大切だと思っています。

ーー実際にメンバーに対して還元していくために何か工夫していることはありますか?

まずはやらせてみる。

早く答えを出した方が良いと思うものは出してあげるけれど、悩みながらやるそのプロセスが大事だと思うので、しっかりやった方がいいだろうなと思うものはまずやってもらうようにしています。


ーーアウモで働いているなかで、意識していることは何ですか?


もともと僕は、大学で映画などを専攻していて、その後テレビの世界に入ってカメラマンをやっていたんです。

そのときに一緒に働いていたディレクターの方が言っていたことがすごく印象に残っていて…

おもしろいには必ず理由がある

と言っていたんですよ。

当時は、おもしろさとかって定性的で人によって違うかもしれないというイメージがあったけれど、その方はちゃんと“なんでおもしろいのか”を突き詰めて考えてやっていることがすごく印象的だったんです。それが今もずっと残っていて、Webサービスをやっている上で、何か跳ねた企画やコンテンツがあったときには、絶対に理由があるんじゃないかというのを数値で分析して追及しています。

例えば“なんでこのクリエイティブがいいのか”とか…常に改善に繋げるための原動力というか、考え方の軸にはなっていると思います。

ーー20代層はまだ"おもしろい"をかみ砕くのに苦戦している人が多いと思いますが、"おもしろい"を定量的にするときのコツはありますか?

今までの傾向とか、自分が受ける印象とか…。

おもしろさの切り口を探すことが大切だと思います。

大学のときも、映画を撮るのにワンカットごとに撮っていたんですけど、「なんでこの場所、このフレームで撮るのか、その画の中に入るものがなんでここに入るのか」を考えるんですよ。そういったところからも、普段からなんでここにこうやってって考える癖があったんでしょうね。

ーー考える土壌ができていたんですね。

そう言うとなんだかたいそうな人に見えるから書かないで。偉そうだから(笑)。


ーーアウモで感じたジェネレーションギャップは何ですか?


アウモにきて、最初は若いだろうなと思っていたんですけど実際働いてみるとギャップは言う程は感じなくて。

感じたとすると…


肌。

飲んだ次の日の回復力。

“テラハ”の視聴率。

(笑)


みんながテラハの話とかしてるから観てみたいなと思って家に帰って「Netflix契約してテラハ観ようかな」って言ったら、「何考えてるの」って嫁に言われました。


ーー(笑)。とくさんからみてaumoってどんな会社なんですか?

アウモのすごくいいなと思うところは、みんなポジティブなところです。

お酒を飲みに行くと愚痴になるパターンってどうしても社会人になるとあったりするけれど、アウモに来て1年以上経ってもそういう飲みを1回も経験したことがないんです。愚痴もないし仕事の話ばかりするわけでもないし、その場をすごく楽しむ飲みだから、それが新鮮でした。

ーー逆に言うと実のある話をしていないですよね(笑)。

言わないようにしてたのに(笑)。でも逆にいうと、普段から言いたいことを言っているってことなんだと思う。


ーー結構インターン生と同じペースで飲んでいる場面も多々見受けられますが(笑)、本当はどう思ってるんですか?

ちがうちがう、あれには誰か指金がいるんだよ。

ーー指金(笑)それはいったい誰なんですか?

え、小川。(即答)



※小川さんは、アウモ随一のイケメン。その甘いマスクとドライな性格に翻弄され、泣かされた女性は数知れず…(予想)

おがわおがわおがわおが...彼は性格悪いからね(笑)。

飲むのは良いんだけど、次の日起きられなくなって家族とも遊びに行けなくて嫁が激怒するっていう、それに困っているんです。

「飲まされたんだよ」っていうと、人のせいにするんじゃないわよって言われて何も言えなくなります。


ーー同年代にドヤれる若い子たちの流行りは?

え、俺なんも知らない。

――せっかくアウモにいるのにもったいないですね(笑)。じゃあ例えば、用もないけどわざわざ絡みに行くことを“ダル絡み”って言うんですよ。ご存知でしたか?

それ俺しょっちゅうしてるよね?



参照:『とくさんぽ』 (とくさんの仕事が一区切りつき、執務室内を散歩する現象)


それどういうときに使うの?「これだるがらみですよ」って告げるためにやるの?

――用法確認し始めたらおじさんです。そしてちょっとニュアンス違います。


編集部注)この後早速オフィスにいた社員さんに「だるがらみって知ってる?」とドヤっているとくさんを目撃してしまいました。


ーーでは今度はとくさんから若い人に向けてのメッセージを。記事を読んでいる20代に、一言アドバイスをお願いします。

何事も続けた方がいいですね。

仕事もあらかじめ何年とか決めたり、周りに流されたりするんじゃなくて、何かをやり遂げたらとか、何か軸を持って続ける姿勢を持っていてほしいなと思います。


ーーそれでは最後に。とくさん自身の展望はありますか?

今40歳でこういう10も20も違う人たちと一緒に働いているじゃないですか。

階層がなく同じ感じで…最近の言葉でいうと“ワンチーム”で。

これが60歳になってもこういう働き方をしていたら、それはそれで楽しいなって思います。そもそも、今は60歳って”結構おじいさん”って思ってるかもしれないけど、実際なってみると精神年齢はそのままだったりするのかもね。今だって中身はハタチの頃と変わらないし。

でも身体はもたないだろうから時短で。(笑)



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