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「みんな違ってそれがいい」そんな教室を目指して【職員インタビュー】

今回は、明蓬館高等学校の理事で、品川・御殿山学習センターのセンター長として勤務する吉田さんにインタビューしました。明蓬館高等学校で働こうと思った決め手、仕事のやりがいや苦労を率直に話してもらいました。明蓬館高等学校で働く仲間がどんな想いを持っているのか、気になる方はぜひ、お読みください!



ー 簡単に自己紹介をお願いします。

吉田敏明です。学部時代から会社を起業し、教育心理系の大学院を修了後は会社を経営しながら医療、福祉、教育などの領域で非常勤で心理職の仕事をしていました。2019年度12月にご縁をいただき、入社いたしました。公認心理師、おもちゃコンサルタント、ドローンインストラクターなどの資格を取得しています。休みの日は、娘たちと一緒に自転車で公園散歩をしたり、自社の仕事をしたり、物作りをしたりして過ごしています。



明蓬館高等学校で働こうと思ったきっかけについて教えてください。

元々は高校に送り出す仕事をしていました。ただ、その際に保護者の方からも本人からも「どんな高校に行ったらいいか」という相談をされることが多くありましたが、正直なところ「どこも変わらない」かもしれないと、先輩の保護者や子どもたちの話を聞いていると感じていました。通信制だろうが、全日制だろうが、定時制だろうが、結局は本人次第になってしまうということをいつも感じながら「何でこういう高校がないんだ!!」と思っていたところで日野理事長から声をかけていただき、「学校の中」から「本当に必要な高校教育」の現場を作っていこうと決意をして入職を決めました。



ー 明蓬館高等学校とはどんな学校ですか?

一人ひとりの生徒に寄り添う学校だと思います。「学校としては」ではなく「あなたはどう思うの」という言葉を生徒に伝えながらこれからを一緒に考えていくことができます。また、私のような心理職が学校の運営の在り方等について意見を言ったり、実際に仕組みを作ることができるとても稀有な学校だと思っています。
他の通信制高校との集まりに行くと、いつも教員ではない職員は私だけという不思議な空間に立たされてたまに戸惑うこともありますが、心理師であっても学校職員としてしっかりと意見が反映される学校です。


ー SNEC(すねっく)について教えてください。

Special Needs Education Center の略称です。品川・御殿山に2013年に第1号教室が誕生しています。入職自体は2019年ですが、SNECが誕生して少し経った頃から一緒に歩ませていただき、外部顧問として2019年11月まで携わらせていただいておりました。
SNECはいわゆる通常の高校では楽しい高校生活が送れそうにないスペシャルニーズを持った生徒たちが自分らしく卒業でき、その次の進路につながっていくことができる高校です。
SNECでは一人ひとりのニーズに寄り添い、個別の教育支援計画(IEP)を作成しています。この支援計画に沿って職員が一体となって日々の学習や生活を支えていきます。加えて、公認心理師が毎日教室に在籍しており、心のケアをしております。また、心理・発達検査の実施体制も充実しており、登校する学習センターで検査を受けることも可能です。
SNECの仕組みづくりはまだまだ進化途中であり、これからも発展していく計画をすでに数年先まで組み立てています。


ー どんなことを意識してお仕事をさえていますか。

生徒も先生も「みんな違ってそれがいい」って思えるような職場風土づくりを心がけています。〇〇だからとか、通念的な考えで仕事をするのではなく、みんなの好きや得意などの創造力をかき集めてのどんな化学反応が起こるのかを一緒に楽しみながら日々の仕事に取り組めるように意識しています。
そのために、私の場合には管理職(教室のマネージャー)という立場もあるので、まずは先生たちの自主性が尊重される職場であるようにいつも心がけています。それは明蓬館高等学校の校訓が「モチベーティブラーナーになろう」だからです。モチベーティブラーナーな魅力的な先生たちが教室に沢山いれば、先生たちをモデルにして生徒たちも自然とモチベーティブラーナーに成長していきます。

「生徒のために」を思って各先生方が考えることに悪い判断はありません。ただその判断がたまにその生徒と相性が悪い場合もあります。そういったときに生徒はもちろん先生にも気付きや発展的な考えが起きやすいようにサポートをしていくのも私の仕事です。


ー ドローンのインストラクターやおもちゃコンサルタントなどいろんな資格をお持ちだと思いますが、どんなきっかけで取られたのですか?

心理支援をやっている中で様々な心理療法などのアプローチについても学ぶ機会を多く持つようにしていました。そうやって様々な学びを深めていく中で、心理支援の入り口について、実はもう少し違った視点からのアプローチもあるのではないかと考えるようになりました。
コミュニケーションをとることが苦手な生徒たちが安心してコミュニケーション場面を楽しめるようなアナログゲームを活用したり、緊張が強い生徒がコミュニケーションを深めていきやすいようにアナログゲームを活用したり等、心理支援のツールとしてアナログゲームなどは特に有効的な活用ができます。
教育現場での心理支援は、相談がいかにしやすいかということが大切だと思っています。そのためには心理職の私たちが生徒たちに合わせて様々なスキルや引き出しを身につけていくことが重要だと思っています。


ー 講演会でお話をされていますが、どのようなお話をされていますか?

昨年度は50件ほどご相談をいただき、お話をさせていただく機会をもらいました。親の会、教育委員会、福祉施設など様々な主催者の方からご相談をいただくことが増えてきました。「心理検査の結果の読み方」、「不登校支援」、「発達障害児支援」等の様々なテーマをいただいてお話をしています。今年一番印象に残ったのは「Q&A講演会」で、その場で聞きたいことにその場でアドリブで答えていく講演?の機会をいただきました。
私の経験してきた中でお話ができることは基本的には引き受けさせていただいており、その地域や聞き手に合わせて資料を作り直したり、少し調整をしたり等して工夫をしています。また、私もまだまだ勉強が足りないこともあるので、色んな学術学会や講演会に参加して、お話を伺いながら日々学びを深めています。


ー 仕事をしていて苦労することなどはありますか?

一番は職員間での「言葉の壁」が一番苦労したところです。教員、心理師、その他専門職の先生も多く在勤しているので、本人の中では日常的に仕事で使っていた言葉が実は他の先生たちからしたらあまり聞きなれない言葉だったりすることはよくあります。
会議をしていても、日常の立ち話でもそんな場面に出くわすことがあります。
そんな時に、「それ教えて」を大切にできるように工夫をしています。会議の中でも気づいた人が「今の○○はこういう意味ですよ」という形で専門用語の通訳が当たり前のようにできるような風土づくりをしています。



ー どんな人におすすめしたい職場ですか?

子どもの笑顔が好きな人たちが沢山集まる職場です。そのために自分には何ができるか、周りの職員と協力をしながら仕事をチームでしていきたい方に向いてる職場だと思っています。
気になる方がいましたら、まずはお話をさせていただければと思いますので、働いてみたいと思ったら、ぜひ応募してもらえればと思います。



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