アスタミューゼの各部署の中でも、「知的好奇心」というアスタミューゼらしさを象徴する存在であるテクノロジーインテリジェンス部。
主な業務は新規事業&オープンイノベーションのための技術・知財の分析/コンサルティングですが、アスタミューゼが提供する、未来を創るための「チエ」「ヒト」「プラットフォーム」を支える全社的な基盤を作成する部署でもあります。
このテクノロジーインテリジェンス(TI)部のナレッジを社内でシェアすべく、新規事業開発支援や人材採用支援に携わるメンバーから開発、コーポレートにいたるまで全部署の社員が一堂に会し、第1回「TIカンファレンス」を開催しました。
初回の登壇者はアスタミューゼの"巨匠"こと部長の川口さん。
ドリンクや軽食を楽しみながらの懇親会スタイルで行われた本イベント、社員にとっても新鮮で今後の展開が期待される内容となりました。
その模様をご紹介します。
川口 伸明(かわぐち のぶあき)
テクノロジーインテリジェンス部 部長
東京大学大学院薬学系研究科修了、薬学博士(分子生物学・発生細胞化学)
博士号を取得直後に起業、科学コメンテータや国際会議プロデューサーとしてメディアで活躍。
前職の知財戦略コンサル会社では、各種事業プロデュースのほか、日本初の知財ファンドも立ち上げた。
現在、アスタミューゼ独自の未来の有望成長領域の策定や、技術情報と財務情報を融合した統計的企業価値評価、中長期事業戦略支援、講演、執筆など、科学技術に関わる様々なインテリジェンスを提供
記念すべき第1回目のお題は
【生体情報センシングと181市場】デジタルヘルスは何故、有望成長領域なのか
「181市場」とは、アスタミューゼが保有する約1億件のイノベーションデータ(特許/論文/研究テーマ/クラウドファンディング/企業情報)を分析し、今後特に有望と思われる市場を可視化したものです。
その181市場の中で、近年ウェアラブルセンサなどで注目されている「デジタルヘルスケア」領域の近未来像が今回のテーマです。
「デジタルヘルスケア」は心電図や脳波など生体情報計測の応用分野で、スポーツやファッション、エンタメにまでその範囲が広がっています。
とその前に、早速食べ物を確保するみなさん。
アスタミューゼでは新入社員が入社した月などに懇親会が行われていますが、今回初のビュッフェスタイルに挑戦しました。
モデレーターは「社会課題はじめました」
いよいよはじまります。
シャンパン片手に話し始める川口さん(さすが)
のっけからこの情報量…
このあと怒涛の事例紹介が続きます。
たとえば…
排泄予知や飲酒検知ができるガジェットだとか
銀メッキファイバーを組み込むことで生体情報を読み取ることのできるスマートウェアとか
遠く離れた祖母が孫娘の結婚式に参加できるVRテクノロジーなどを続々とご紹介。
そして締めの一言がこちら
直近の株価や市場規模予想ではなく、異分野とのマッチングから生まれる多様な応用展開、それによって今まで触れ合うことのなかった人と人との出会い、その広がりが大きければ大きいほど、そのストーリーが意外であればあるほど、未来への成長確度が高いと川口さんは言います!
参加者のみなさんからは様々な質問が。
「求人広告 vs. 人材紹介 フリースタイルダンジョン」の記事に登場した求人広告チームの馬谷さんからは「楽して健康になる世の中っていつになったらきますか?」とのご質問いただきました。
開発の岩崎さんからは「ヘルスケアと、ブロックチェーンや量子コンピュータとの関係はどうなっていくのかが知りたい」との質問が。
また、南極地域観測隊(越冬隊)に2回も参加した異色のTI部新人、源さんからは
「医療ビッグデータの話がありましたが、各社の機器が集めたデータは共有して利用されているんでしょうか?」という核心をついた質問が…
川口さんが何と答えたのか知りたい、自分もTIカンファレンスに参加してみたい、いやむしろ自分が登壇したい、という方はぜひTI部の募集要項からご応募ください(他の職種も絶賛募集中です!)
イベント後に行った社内アンケートでは、
「VRも身体拡張という意味ではデジタルヘルスケアに含まれる、という視点になるほどと思いました」
「企業と国との連携や、企業間の連携など踏み込んだ話も聞いてみたい」
「成長領域の定義にはストーリーがある、というところが面白く参考になりました」
など様々な声が聞かれました。
TIカンファレンスは今後、アスタミューゼの文化祭のような
「超カンファレンス(川口さん談)」を目指してバージョンアップしていく予定です。
進化の過程はまたこの場所でご報告しますのでお楽しみに!