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人々の暮らしを守るアジラのプロダクトは「説明可能なAI」を搭載し、さらなる信頼性向上につとめます

▍施設向けAI警備システム「アジラ」とは

株式会社アジラが2022年1月に発表した防犯製品です。サービスのカテゴリーはPSaaS、"Physical Security as a Service"と呼ばれています。

この製品は既存の防犯カメラシステムのネットワーク内に、AIを搭載したパソコンを接続するだけで、これまで録画処理・事後対応しかできなかった防犯カメラシステムを一気にAI化することが可能です。

この「AIの眼」はリアルタイムで不審者や要救護者を検知・判別し、犯罪の未然防止や、緊急・救急要請の迅速化に繋げることができるため、施設オーナー様、施設管理者様、社会インフラを運営する皆さまから好評を頂いております。

昨今、大阪北区の放火、電車内での殺傷事件、センター試験会場での殺傷事件、渋谷駅での飛び降り&歩行者への衝突など、施設における事件事故が後を絶たず、「治安が悪化した」と感じる人々が過半数を超すなか、私たちはこの製品を世の中に広く提供し、安心安全な暮らしを取り戻したい、と考えています。

説明可能なAI(eXplainable AI : XAI)とは

説明可能な人工知能(eXplainable AI : XAI)とは、ディープラーニングなどを含む機械学習アルゴリズムで構築されたAIモデルが出力する推論結果を「ヒトが論理的に理解することができ、信頼できるようにする」ための一連のプロセスと手法の総称です。

これまでブラックボックス(上図・左側)とされてきたこれらの推論結果を説明可能にすることで、AIを活用した意思決定における公平性、透明性、信頼性を飛躍的に向上させることができます(上図・右側)。ゆえに、医療業界や金融業界、モビリティ業界を筆頭に「説明可能なAI」への注目が集まっています。

日本の防犯業界では、ロシア政府機関が開発した「ヒトの精神状態を振動で判断し、不審人物を検知する」ソフトウェアが、オリンピックや国際的な首脳会議で長らく利用されてきました。無論、一定の成果があれば全く問題ないのですが、推論結果の根拠が不透明ゆえ、評価も難しい製品だと聞いています。

一方、弊社の製品には元警察の齋藤顧問の協力※1により、職務質問のプロセスを論理的に組み込んでおり、不審者における「異常行動や違和感行動」の推論結果に対し「理由は◯◯で◯◯かつ、◯◯だからだ」と説明することが可能です。

このように、AI自ら結論を導き出すプロセスを明らかにすることで、説明責任を果たすことが可能になります。当機能は、現在、製品の品質レベル向上のために内部的に活用されていますが、XAIレポート機能(仮称)として本年中に実装される予定です。

*1) AI警備システムの強化に向け、元埼玉県警の齋藤顕氏が顧問に就任

各国のAI利活用の動向

いまEUが法整備を進めている「人工知能法」にもAIの説明義務が盛り込まれる可能性が高いとされており、国内でも総務省の「AI利活用原則案」や、内閣府の「人間中心のAI社会原則」によってAI利活用に関する指針が打ち出されています。これらの動きはXAIの必要性を示唆するものと考えられ、今後はXAIが義務付けられていく可能性があります。

また、GoogleのAI研究者 Been Kim氏は "I view interpretability as ultimately enabling a conversation between machines and humans"※2 「人類と機械の共生に、XAI※3は必要不可欠」と述べています。我々アジラはこの言葉に賛同し、XAIによって人とAIが効率的に協業が可能となることで、高いビジネス価値を創出できるという考えのもと、引き続きXAIの可能性を追求して参ります。

*2) REUTERS「AI is explaining itself to humans. And it's paying off
*3) 正確には解釈可能性(Interpretability)

私たちと共に、世界に安心・安全を提供しませんか

私たちは、この製品によって「事件や事故を未然に防ぐことができる世界」の実現を目指しており、2024年の東証へのIPOを経て世界展開を目指しています。特に北米、中米、ASEAN、中東からのニーズは非常に大きいものがあります(CES2022調査結果)。

それに向けて2022年5月現在、抜本的な組織強化を図っており、COO候補、CMO候補といった役員候補、プロジェクトマネージャー、マーケター、SRE、システムエンジニアなどの事業拡大を目指すグロースハッカーポジション、法務、ファイナンスといったコーポレートチームメンバーなど、幅広く募集をさせていただいております。

また、私たちの業務を下支えして頂くとともに、自らのポテンシャルをディグる(掘り起こす・宝物を掘り当てること)ためにも、学生インターンの皆さんにも、ぜひご協力頂きたいと考えています。

私たちと共に、世界に安心・安全を提供していきませんか。

ぜひ、ご検討頂ければ幸いです。

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