朝日新聞社では、総会員数390万人・月間約2億PVのニュースサービス「朝日新聞デジタル」のUI/UXデザイナーを募集しています。開発を手がける朝デジ事業センター・カスタマーエクスペリエンス部（CX部）の都田崇部長に、デザイン面での課題や、求める人物像について聞きました。

お客様ニーズへ柔軟に応えるため、「朝デジ」を内製化

朝日新聞社がインターネット上でのニュース配信を始めたのは1995年。業界の中でも早くからデジタル化に取り組んできました。しかし一方で、プロダクトの開発はこれまで長い間外注していました。
　私たちは「朝日新聞デジタル」をご利用いただくお客様のニーズに、柔軟に対応しなければなりません。常にお客様のフィードバックを受けて改善していきたいのに、毎回外部に発注していては反映に時間がかかってしまいます。ソースコードもチェックできない体制では、プログラムがコントロールできず、品質も維持できない。
　そこで2020年春、「朝日新聞デジタル」の内製化に舵を切りました。今は、プログラムを自社で管理できる状態になり、持続的な改善にもつながっています。

朝デジのUI/UXデザインも内製化へ！デザイナー募集開始

今回、新たにウェブとアプリのUI/UXデザインをご担当いただくデザイナーを募集することにしました。デザイン組織のリーダーになっていただけるリードUIデザイナーと、デザイン実務の中核になるUI/UXデザイナーの採用を予定しています。
　今はまだ、正社員のUI/UXデザイナーはいません。なので、今回募集するデザイナーの方と、技術の内製化で行ったことをUI/UXデザインにも反映させたい。開発チームの中にいて、エンジニアと活動した方がプロダクトを柔軟に改善していけると思います。
　リードデザイナーの方には、朝デジ全体のデザイン監修をしていただきたいと考えています。これまで業務委託などで個々のデザイナーが力を発揮してデザインしていた朝デジを、一つの統一したブランド戦略のもとで、プロデュースしていきたい。そのため、デザインの一つ一つに理由があることを、社内のステークホルダーや経営陣にロジカルに説明していただく場面もあるかもしれません。

期待を超えるお客様体験を、一緒に

今のお客様体験は、面だけでなく、時間や空間の設計も必要ですよね。ページからページへの遷移の仕方とか、再訪した時の見え方は前回とどう変えていくかとか。UIも体験の内に入ってくるけれど、もっと拡張して体験を作れるデザイナーの方がいたらいいなと思います。
　創業１４０年を超える我々新聞社がもっているコンテンツは、記事、写真、動画をはじめ、たくさんあります。何とかそれをお客様に読んでもらい、また期待を超える体験をどう設計するか。変革をよりよい方向に導いてくれるデザイナーの方と、一緒に実現したいと思っています。

<Profile>

朝デジ事業センター　カスタマーエクスペリエンス部　都田崇
29歳で防災機器メーカーから中途入社し、技術部門で新聞紙面製作システムや複数のWEBサービスの開発に従事。朝日新聞デジタルのスマホアプリの内製開発体制を作り、現在はCX部の部長として強いエンジニア組織作りに注力している。