まったく仕事に関係ない話ですが、僕は少年時代、大人が大嫌いで全く信用してなくて全員敵だと思ってたので、音楽もやっぱりロックが好きだったし反社会的な行為に及びながら毎日爆音でロックを聞いてました(申し訳ありません)
当然たくさんの大人とやり合いましたが、ごく稀にそんな僕を笑って許してくれる大人もいたんですよね。
中1の担任だった阪口先生(当時30歳過ぎぐらいかなー)はめちゃくちゃ怖い先生でしたが、怒った後に必ず言うセリフがあって、最近たまにそれを思い出すんです。
「オマエ今はそんなんでもいいけど、大人になったら『許されてたこと』をちゃんと思い出せよ」
今になって、実は当時どれほど周りの大人や同級生に、社会に許されていたかってことを考えます。
たくさん怒ってくれた大人より、褒めてくれた大人より、許してくれた大人を思い出すんですよね。
昨年次女が小学校を卒業したんですが、その卒業式で次女の保育園からの幼馴染であるHくんが、壇上のあいさつでこう言い放ったんです。
「僕は小学校生活の最後の1年間、担任の〇〇先生に差別されまくって過ごしました。とても辛くて苦しい1年間でした。だからこのことを忘れず、僕は差別しない人間になるとここに誓います」
ざわめく体育館(笑)
ちょうど僕の後ろにHくんのお母さんが座ってたんですが、Hくんのあいさつの直後に「あいつ・・やりやがった!!」って言いながら、式が終わるや否や怒りに震えて体育館を出ていきました。
後日談。
リハーサルではしごく真っ当な挨拶をしていたそう。
誰にも言わず本番でブチかましたんですって。
教室に戻って最後のHR後、当然Hくんは先生とお母さんにこっぴどく怒られたそうですが、僕は卒業式の帰りにHくんを見つけたので声をかけて一緒に写真を撮りました。
「怒られたやろ!(笑)
確かにあの場で言う必要があったかは謎やし、ちょっとヒーロー気取った感もあったけど・・俺は度胸あるなーって思ったで。
何百人の前で言いたいこと言えるってすごいこと。若いうちからエゴを畳んでしまうヤツは大成せーへんしな!ロックやな!」
僕が伝えた感想にHくんはちょっとびっくりした顔で
「今日という1日で怒ってない大人に初めて会ったわw」
と言い、照れくさそうにそのまま行こうとしたので、
「でも大人になったら『許されてたこと』を思い出せよ」
と最後に伝えました。
「わかった!」
と振り返りもせずに行ってしまいましたが。
僕は自身が運営するしゅくだいカフェでも生意気な子やエゴの強い子が好きです。
それはやはり昔の自分が重なるから。
でもその陰でガマンしたりバランスとったりしてる子も愛おしいです。
それは当時は気付けなかった、自分を許してくれていた人たちに想いを馳せれるようになったから。
そろそろ今年も卒業式。
今では地元で校長先生になったらしい阪口先生に、そろそろ
「ちゃんと思い出してますよ」
って、手紙でも書こうかなぁ。