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vol.9 未来編 〜 届け文房具!カンボジアの子どもたちへ!〜

カンボジアの平均年齢は24歳だということ、皆さんはご存知でしたか?

チョムリアップスオ!(クメール語でこんにちは!)Arinosの元気ハツラツ隊長、新卒エンジニアのムタです。さて。今回はちょびっと真面目な話から始めたいと思います。


先述した通りカンボジアの平均年齢は24歳。他のアジア諸国や日本と比べても極端に低いですよね。実はこの平均年齢の背景には、約40年前、1970年代に起きたポル・ポトによる大量虐殺が行われたことがあります。ここでは簡単に書きますが、教師・医師・僧侶・歌が上手な人・メガネをかけている人・イケメンや美女・手が綺麗な人・ラジオを持っている人…などなど、そんな理由で当時の人口800万人中200〜300万人の人が命を奪われました。この虐殺後、カンボジア全土で生き残った医師は40人くらいだったそうです。(詳しく知りたい方は、「クメール・ルージュ」、または「ポルポト」などで調べてみてくださいね)


そのためカンボジアでは教育・医療・文化の継承などの崩壊が相次ぎ、それは虐殺が終わった今もカンボジアに深い爪痕を残しています。実は、大学で世界の紛争や虐殺の歴史、教育について学んでいたムタ。今回カンボジアに赴任することが決まってからずっと、「せっかく文房具の事業やってるんだし、何かカンボジアの教育に貢献できないかな…?」と考えていました。


そんな思いを秘めたままウズウズしていた、暑い暑い夏の夜。いつものようにArinosカンボジアのスタッフと飲み会を開いている時でした。いつもお世話になっているMさんも参加し、仕事終わりのビールを嗜みながら「せっかく文房具の事業やってるんだし、何かカンボジアの教育に貢献したいんです。」というムタの思いを明かしたところ、Mさんとつながりのある「Peaceful Children’s Home」という孤児院をご紹介していただけることに!!有志で寄付金を募って、弊社の文房具を孤児院の子どもたちに寄付することになりました。(Mさん、その節は本当にありがとうございました!)


プノンペンから約1時間半ほどの場所にあるこの孤児院施設は、元々は虐殺によって難民となってしまった人々のためにSon Soubertという方が建てた施設でした。その後急増した孤児たちの受け入れが中心になって現在に至るそうです。今ここでは、様々な事情から両親と一緒に暮らすことが困難な子どもたちや両親を亡くしてしまった子どもたちが共同生活を営みながら、学問やカンボジアの文化などを学んでいます。

ここの卒業生の方が施設を案内してくださったのですが、水力を使った電力装置や農作物を育てる畑、家畜の飼育場や大きな運動場など、様々なものが敷地内にあってムタもインターン2人もびっくり。子どもたちも草刈りを手伝ったりサッカー場で遊んだり、昼食の準備をしてくれるなど大忙しです。

一通り案内して頂いたあとは施設の創設者であるSon氏や子どもたち、舞踊の先生方などと昼食をご一緒させていただきました!Son氏が美味しい麺(写真中央)の食べ方を教えてくださったり、私たちのためにテンプラを用意してくださったり、子どもたちがドリンクをついでくれたりと、本当に至れり尽くせりでした。ありがとうございました。


現在、海外からの支援を受けながら急激な発展を遂げている一方、カンボジアでは農村部と都市の格差が極端に広がっています。首都プノンペンから少し離れるとゴミ山を漁りながら生活しなければならない状況にある子どもたちの姿もちらほら…。進学率を見ても、2015年1月の時点で小学校→中学校への進学率は約40%、中1→中3まで進級がその中の40%、中学→高校へは20%、大学へ進学する率はほんの数パーセントにすぎません。また大量虐殺の時代に学校が破壊され、教師が殺され、教材が燃やされたため教育基盤の全てを無くしてしまったカンボジアでは設備不足・教師不足・教材不足が相次いでおり、まだまだ教育への課題が山積みです。

私たちが訪れた孤児院でも、教材は不足していました。Mさんによると、子どもたちは鉛筆が自分の小指より小さくなっても大事に使い続けるそうです。国家を形成していく上で欠かせない「教育」。今回私たちが行った活動はほんのちっぽけなものでしかありませんが、カンボジアの未来を作る彼らにとって何かしらのプラスになってくれることを願うばかりです。


さて。今回の奮闘記ではカンボジアの教育と、私たち日本人が経済進出する上で何ができるかということについてちょこっとだけ触れてみました。(本当にちょこっとだけですが…)いかがでしたか?


次回はいよいよカンボジア奮闘記最終回。内容はヒミツです。笑

ではまた!チュムリアップ リア!(クメール語で、さよなら!)


Arinosに入社した理由を書いてみたので、ムタのイロイロが気になる方はぜひご覧ください。ふふ。文系出身だろうが何歳だろうが未経験だろうが、関係ない!やりたければ挑戦あるのみ!(と、個人的に思っています)Arinosでは未経験エンジニアを募集しているので興味がある方はぜひ遊びに来てくださいね。

文系の大学で国連の職員目指してたやつがArinosで未経験エンジニアになっちゃったワケ。 | Arinosに入社した理由
こんにちは!「新卒ムタのカンボジア奮闘記!」でおなじみの(?)Arinosの元気ハツラツ隊長、新卒エンジニアのムタです。 【ムタのカンボジアライフが気になった人はこちら...】https://www...
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