こんにちは!
株式会社アナザーパス代表の高橋です。
今日は少し僕の話をしようと思います。多分結構面白いのでぜひ読んでください。
今回のお話は「早稲田大学を卒業したのにフリーターになっちゃった話」です。
僕は大学を卒業してから1年間、フリーターでふらふらとしていました。
早稲田を卒業してフリーターになる人って、あまり聞いたことがないですし、僕の周りにもいないです。笑
なぜフリーターになってしまったのか
僕がフリーターになってしまった理由は3つあります。
1.どうしても第一志望の業界に行きたかったから
僕の時代は大学3年生の夏頃からインターンという名の就活が始まりました。しかも僕はそこそこ頭の良い早稲田大学の政治経済学部。それまで飲み狂っていた友人たちが、急に就活モードに入り、本当にみんながみんな、大手の外資系投資銀行や外資コンサル、大手総合商社など、「THE エリート」の会社を受けまくっていました。
僕も例に漏れず、大手のインターンや選考を受けまくっていました。
詳細は割愛しますが、とにかく僕は総合商社に入りたい一心で就活を進めることになります。
総合商社(いわゆる7大商社)に入るべく、僕はES対策やOB訪問などを狂ったようにめちゃくちゃ行い、めちゃくちゃ気合いを入れて選考を受け、そしてめちゃくちゃ落ちました。
友人や知り合いが総合商社の内定を勝ち取る中、「自分は何者でもなかったんだなあ…」と絶望したのを今でも覚えています。
一応、インターン経由で他の会社の内定を頂いていたのですが、どうしても総合商社への想いが捨てきれず、親にもめちゃくちゃ怒られながら内定をすべて辞退してしまうことに。
こうなったら就職留年をして、また来年の選考でリベンジしよう!そう思ったのでした。
2.「やりたいこと」をやりたくなったから
就職留年をすると決意した僕は、なんかスキル身につけないとな〜と思い、たまたま親戚が住んでいるボストンに1ヶ月だけ短期留学をすることにしました。
元々旅行が好きで海外旅行にも行きまくっていたので、それの延長線上で海外生活を少し経験したいと思ったのです。
そして、このたった1ヶ月の短期留学が、僕にとっては大変に刺激的で、
「あ、これ、本格的に海外留学したいわ」
と思ってしまったわけです。
帰国した僕は、就職留年をやめて留学に行こうと決めました。そして、そのためにはフリーターになろう!
そう思ったのです。
なんで一回フリーターを挟んだのかと言うと、シンプルにお金がなかったからです。笑
半年くらいはアルバイトをしてお金を貯めて、それで留学に行こうと思いました。
ちゃんとお金が貯まったかどうかはさておき、僕は大学を卒業してフリーターになり、アルバイトを半年間してカナダに留学しました。
3.「今後40年間同じ会社で働くイメージ」がどうしても持てなかったから
今でこそ、若いうちに転職をするという価値観が一般的になってきましたが、僕が大学生の頃は、大手企業に就職して一生エリートコースで暮らす、という考えの方がマジョリティでした。
なので、基本的に就活の時には、「一生働きたいと思える会社」というのが軸の一つになっていました。
ただ、いざ就活をして、内定をもらって…というプロセスを経た時に、
「え?まだ働くイメージも持てていないのに一生働けるかなんてわからなくね???」
とシンプルに思いました。
当時、少なくとも僕が身を置いていた環境では、「大企業に就職して一生そこに勤める」という考えが一般的でした。
でもよく考えたら、そんなのわかるわけない。
もしかしたら、本当に自分にフィットする会社で、一生働き続けられるかもしれない。
でも全然合わなくて3年で辞めるかもしれない。
※そもそも、今は大手企業でも倒産する時代です
そんなこんなで、大学生で社会人経験がない今、ずっと働く会社を決めるのなんて無理!
まずはアルバイトでもいいから、フルタイムで企業で働く経験をしよう。
ということで、僕は事業会社にアルバイトとして入社して、社員と変わらない仕事をさせてもらうことで社会人経験を積めたわけです。
学歴なんてどうでも良い
フリーターになった後、なんで起業したのかに関しては別の記事でお話しします。
さて、この記事のタイトルである「早稲田大学を卒業してからフリーターになってしまった」というフレーズからは、
「あの高学歴で一般的には大手企業に就職してエリート街道まっしぐらのはずの早大生が、社会的には地位の低いフリーターになってしまったんだ」
という印象を受けると思います。
でも、これは「高学歴=大企業に就職するエリート」という固定観念に洗脳されているだけです。
もちろん僕もこの固定観念に支配されていた側です。
社会人になった今は、"就職してから転職するなんて当たり前"ということはよく理解できます。
でも、当時の僕は、しかも高学歴の僕は、「大手企業に就職して、一生エリートの勲章を掲げて生きる」ということに執着していましたし、できると信じていました。
僕の大学の友人もみんながそれと同じ考えを持っていましたし、それが当然だと信じて疑いませんでした。
早稲田政経という学歴と環境に、完全に思考を支配されていたのです。
社会人になった今、大手企業で働く友人を「羨ましい」と思うことは一切ありません。
むしろ、自分で会社を作って、誇りを持って仕事をしていて、一から組織を作って、、、
という、他の人が経験しないことを経験しているということに、とんでもない充実感が湧き出ています。
この記事を読んでくださっている方の中にもいますよね?
「高学歴なのに大手に就職できなくてモヤモヤする。」
「大手に就職したけど、ぶっちゃけ転職したい。でももったいないのではないか。」
その気持ちはすごく分かりますけど、
・常に自分のスキルを磨く
・ちゃんち給料がもらえる会社で働く
ということさえ守れば、大手とか中小とかベンチャーとか、マジで気にならないです。
むしろ僕は総合商社に入社しなくて(※)本当に良かったって思っています。
※入社できなかった
当時の採用担当の皆さん、本当にありがとうございます!!!!
総合商社に入っていたら、今みたいに一から事業を興して、自分で仲間を増やして、日々ドキドキワクワクしながら仕事をする、なんてこと絶対にできなかったから。
もちろん、大手企業に入っていれば、そこでしかできない経験もあるので、それも全然アリだと思います。
でも、自分の夢とかこだわり(僕の場合は総合商社)、学歴、もったいない精神なんてものが邪魔をして柔軟な決断ができないのであれば、そんなものは捨ててしまった方が良いと思います。
人生には思ったよりも選択肢が多いのです。
それでも迷ったら、とりあえずうちの会社に入社してください。
後悔は絶対にさせません。
以上、僕が「早稲田大学を卒業したのにフリーターになってしまった話」でした!