今日はわたしたちアミファとパートナー呼ぶフリーランス・イラストレーターの方々についてお話ししたいと思います。
大切なパートナー
わたしたちは日本に約50人、海外約50人、合計100人程のフリーランスのイラストレーター、デザイナー、画家の方々にグラフィックをお願いしてきました。わたしたちはその方々を「パートナー」と呼んでいます。フリーランス経験は比較的浅くても素晴らしい個性を持ったクリエイターの方々が多いです。世界観を共有できるイラストレーターさん達との繋がりをこれからもどんどん増やしていきたいと思っています。昔はこちらから苦労して探してオファーをしても断れることも少なからずありましたが、最近は業界で名前を知られたためか快くオファーを受けていただけることが多くなり、本当に嬉しく有り難く思っています。
厳しいフリーランスの世界
わたしたちのお客様の多くが「素敵!」「かわいい!」と一瞬で惹かれる個性が必要なパートナー。大概のデザインやイラストのひな形ならonlineで揃う言われている今、筆一本?個性と技術だけで自立していくことは正直相当厳しいと思います。難しかったグラフィックデザインのテクニックがデジタルの力でどんどんカンタンに誰にでもできるようになってきた今、好きなアートでフリーランスとして生活していける個性的なイラストレーター。たった一人でも「欲しい」と思ってもらえれば成り立つ画家やアーティストではなく、広く一般の人々が惹かれる個性を持たないと成り立たないイラストレーターという職業は、絵を描くことが好きなだけではとても務まらないとても厳しい世界です。フリーランスを目指しても自立していける方はほんの一握り。その中でアミファの世界観と相性の良い方はなお少ないです。そんな方々をどうやって100人も探したの?と良く聞かれますがそれは企業秘密です(笑)
キャラクター商品は作らない
一方で、雑貨好きなら誰でも知っているキャラクター商品は世の中にたくさん存在します。でもアミファはそうしたキャラクター商品や、パートナーさんにおまかせでデザインをお願いする「丸投げ」商品は作りません。数年ごとに訪れては消える有名キャラクターブーム。その時期そのキャラクターを乗せた商品は飛ぶように売れます。売上を作るためだけならそちらの方が手っ取り早いじゃないか。なぜやらないの?とも良く聞かれます(笑)
なぜ?それはライセンス元から上がってきた版下を商品にすれば良いキャラクター商品ならわたしたちでなくても作ることが可能だからです。わたしたちは自分たちでしか表現できない世界観をお見せしたい。差別化、独自の付加価値っていばらの道の先にしか無いと考えているからです。評価が確立されたキャラクターではなくこれから羽ばたこうとしているクリエイターさんを目利きで探し、その才能を引き出すことにやりがいを感じているからです。デザインお任せ、丸投げではなく独自の世界観をパートナーと共有してパートナーの力を上手に引き出したいのです。キャラクターのライセンシーになるのではなく、ディレクション力を磨いてお客様へ夢、暮らしの提案、世界観をパートナーとコラボレーションしながら提案したい。パートナーさんの個性をアミファの世界観の中で発揮していただくとパートナーさん自身も「気づかなかった良さが再発見できた」とパートナーさんに言っていただくことが嬉しいのです。
アミファはディレクター
パートナー任せでないアミファの世界観を表現するためにはディレクション力が大切です。そのパートナーさんと一緒に仕事をするのは何を表現したいからなのか?明確にイメージしてオファーする。その仕事をアミファはディレクションと呼んでいます。わたしたちは「この世界観を表現したい、そのためにはこのパートナーさんが必要だ、だからこのパートナーにオファーするんだ」という明確なイメージ。それが無いと何度も描き直しをお願いしたり、最悪途中で案件がとん挫してしまったこともありました。たくさん失敗したのでディレクション力の大切さを痛感しています。キャラクター商品作りではディレクション力は磨かれません。ディレクション力が無いとせっかくオファーを受けていただいたクリエイターさんにも迷惑がかかります。
三方良し
「丸投げ」でも「下請け」でも無い、どちらが隷属でも無い「パートナー」としてお互いをリスペクトしたフラットな関係が理想です。パートナーに「アミファと一緒に仕事をしたことで活躍できる範囲が広がった」と喜んでいただく。アミファも商品が売れて喜ぶ。(笑)お客様は今まで知らなかった才能と出会える。昔で言えば「三方良し」、今ならwin win の関係とも言いましょうか。
三方良しって商売の基本ですね。作ってもらう人、わたしたち、お客様、ご縁のある人すべてが喜ぶ関係作りのためには相当な努力が必要ですが、それを目標にしないで他に何があるでしょうか?そういう意味でも「世の中に必要」でない企業に未来は無いと思っています。
Hub になる
世界には無尽蔵と言って良いほど知られていない才能のダイヤモンドがまだまだ埋まっています。若いクリエイター達も湧き出る泉のように成長してきます。アミファが知り、お付き合いできるのはまだほんの一握りです。そうした才能あるフリーランスのクリエイターとお客様をつなぐ、hubハブとしての役割をこれからも、もっと大きくしていきたいと思っています。