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【CEO/CTO対談!】「人が人らしく生きる」AlpacaJapanがビジョンに込めた想いとは

こんにちは、AlpacaJapan採用担当の山根です!

AlpacaJapanは、創業以来「人が人らしく生きる」をビジョンとして掲げてきました。アルパカ証券を立ち上げ、さらなる事業拡大を目指す今も、変わらない想いです。

創業メンバーが抱いていた課題感は?現在、抱えているハードルは?そして今後目指していく未来は?CEO四元とCTO林に伺いました。

新しい働き方を模索し、人らしく生きたい

ーーまずは、「人が人らしく生きる」というビジョンを掲げた背景について教えてください。

林:まずは創業の背景からお話させてください。現在はAlpacaJapanとアメリカ拠点にあるAlpacaDB社に分かれていますが、もともとは同じ会社でした。創業時のメンバーは大学生のときの友人。卒業から8年後の2013年(「10年後」の約束でした。2005年卒業なので、ちょっとフライングでした。)、とりあえずなんでもいいからやってみようと決め、約束通り集まったのがきっかけです。

私たちのバックグラウンドはばらばらです。私はゲーム業界に、1人は金融の道に、もう1人はエンジニアの道に進み、それぞれ専門性を磨いてきました。再会した時点で何一つやることは決まっていません。まずは何をやるかを話し合うところからスタートしました。

そこで全員に共通していたのが、「人が人らしく生きる」という想いでした。そもそも私たちは、それぞれ住んでいる国が異なり、”場所”的な制約がありました。今でこそリモートワークが浸透したものの、当時はまだまだチャレンジの事例が多くありません。自分たちが何を大切にして生きていくかの根源的な問いを追求した結果、新しい働き方を模索したい、すなわち人が人ならではのことに注力し、人らしく生きれる社会をつくろうと考えました。

AIの力で、金融業界の負を取り除く

ーーはじめから金融業界の課題に焦点を当てていたのですか?


林:いいえ、はじめは金融ではなく、創業メンバーの得意としていたコンピューターグラフィックスや分散コンピューティングの技術を生かしたソリューション開発を行っておりました。例えば最初の案件は、米国の大手製薬会社様の数万人に及ぶ営業員のビッグデータを分析するシステムの開発で、分散データベースやクラウドの技術を活用し、従来のシステムでは数週間かかっていた処理が5分で出来るようになったのでとてもご好評頂いたりしました。

その後、ディープラーニングが賑わい始めて、当時私達が主戦場としていたコンピュータービジョンやビッグデータを活用した機械学習との相性が非常に良かったことから、集中的に研究開発を行う流れになります。

ディープラーニングによる画像認識技術は、これまで人海戦術に頼らざるを得なかった単純作業から人間を開放し、人が人らしく生きる世界につながると信じ、先進的なプロダクトを世に送り出したりしましたが、いずれもビジネスとしては成り立ちませんでした。テックドリブンになりすぎて、世の中が本当に必要としているものではなかったのです。

ピボットしよう。

資金も底をつき、選択を余儀なくされる中、金融業界出身の創業メンバーから、金融にこれらの技術を活かすことが出来ないか?という、提案がありました。金融業界は産業構造自体が非効率になっている。例えば、投資をするにも手数料ばかりで全く魅力が感じられない世界になってしまっているという問題意識でした。ここで、技術を用いて金融市場を最適化することが出来たら「人が人らしく生きる」ことにつながるのではないか。そう考えた私たちは、それまでご支援頂いた方々には多大なご迷惑をおかけしながらも、ピボットを決断しました。

ーーそれがAlpacaAlgoにつながるのですね。

林:そうですね。これまでに培ったディープラーニングを用いた画像認識の技術で、トレーダーが目で見て判断することをAIに再現させようとしたのがAlpacaAlgoです。これが私達のFintech領域での最初のプロダクトになるのですが、ディープラーニングの技術が金融の世界でも通用するという確かな手応えを感じました。

これを皮切りに、大手金融機関様からもお声がけを頂けるようになり、当時は誰も信じなかったマーケットの未来を予測する技術の開発に真剣に取り組むようになります。まさに業界の最先端で活躍していらっしゃるトップのクォンツやトレーダーの方々と、先端技術一筋で研鑽してきた我々の夢のコラボレーションです。

様々な課題にチャレンジしていく中で、AIによるマーケットの予測して最適化する技術が現実のものとなり、世の中の非効率を取り除く直接的な方法として極めて有用であることがわかりました。「人が人らしく生きる」世界に向けての進むべき道が定まり、今では毎日何兆円もの金融取引を効率化するためにAlpacaの予測エンジンが活用されるようになっております。

――失敗やピボットを繰り返す中でも、「人が人らしく生きる」というミッションは変わらずに持ち続けていたのですね。金融業界におけるAIの実装にはどのような課題があったのでしょうか?

四元:結果が出るまでに時間がかかることです。金融市場は常に”変化”し続けます。作ったものが正しく動くかどうかは、動いてみないと究極的に分かりません。本当に結果として評価できるのは2年ほどかかってしまうのです。「Alpacaって何?」という状態から、技術力で訴え、信用価値を築き、「使ってみようかな」と思っていただく。そこのハードルは非常に高いものでした。

というのも、金融業界は新しい技術の導入に非常に慎重です。金融システムが止まってしまえば、大損失につながってしまうからです。我々が単純なデータサイエンティストの集団というだけでなく、エンジニアリングにもたけたチームであり、一気通貫でサポートできることをしっかり伝えていきました。

役割分担で、人が人らしく仕事をする社会へ

ーー四元さんはセールスを統括する立場ですが、どのように金融業界にAlpacaの技術を訴求したのでしょうか?

四元:セールスでは、技術は売ることももちろん、人を売ることも重視しました。こんなメンバーで、こんなビジョンのもとで向けて取り組んでいる。必ず、お客様に価値が提供できるはずだ。そう訴えかけました。

また、金融業界にとって効率的なビジネスであることも訴求しました。もし0から内製して10人くらいのチームをつくろうと考えれば、何年かかるかも分からなければ、費用も莫大になる。Alpacaのテクノロジーを使ってうまくコラボレーションすることが、社員が本当に必要な仕事に注力することにつながるし、将来的な収益にもつながるのだと伝えましたね。


ーー金融業界にとっての「人が人らしく生きる」を訴求されたのですね。最後にAlpacaJapanの今後の展望を教えてください。

四元:AIのビジネスにおいて、”役割分担”が非常に大事だと考えています。人間はなんでもやろうとしてししまうし、今まで人間でやってきたのだからと変化を受け入れないことが多々あります。でももしAIのほうが正確に、効率よく、収益も高くなるのであれば、AIに代替したほうが人が人にしかできない仕事に注力することができます。

アルパカ証券でやろうとしているのは、まさしく役割分担です。投資のプロフェッショナルであるIFAと手を組むことで、よりスピード感のあるスケールを促しています。

林:これまで私たちは何度も失敗やピボットを繰り返してきました。しかし「人が人らしく生きる」のビジョンは今も変わりません。今後も、このビジョンの実現に向けて、技術力を高め、ビジネスを推進していきます。「人が人らしく生きる」世界の実現に共感した方、ぜひ一度私たちとお話しませんか?お会いできるのを楽しみにしております。

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