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【代表インタビューvol.1】AGRI SMILEが目指す農業DXとは!?

「テクノロジーによって、産地とともに持続可能な農業と地域をつくる。」

2018年、株式会社AGRI SMILEは、これをミッションとして設立されました。

同社の代表取締役を務める中道氏が考える、「農業のDX」を聞いていきます。

ーー本日はよろしくお願いします!早速ですが、自己紹介をお願いしてもいいですか。

こちらこそよろしくお願いします。株式会社AGRI SMILEの代表取締役「中道貴也」です。2017年に京都大学農学研究科を卒業しました。大学ではバイオスティミュラント資材の研究をしていました。その後は一般企業へ就職しましたが、1年4ヶ月で退職。株式会社AGRI SMILEを立ち上げました。

ーーでは、大学から農業という分野に興味を持たれたのですか。

いえ、実は祖父母や親戚が農業に携わっているので、幼少期から関心を抱いていました。

実際に畑に出て、植物と触れ合う中で現場の理解が深まりましたね。また、農業は生産者ごとの個人事業ではありますが、地域の生産者同士の協力や、産地振興を担う農協、行政の重要性を感じました。この経験から、産地全体にフォーカスした支援がしたいと思うようになりました。

ーーそこからなぜ、農業に対してビジネスでアプローチしたのですか。

幼い頃から農業の大変さを見聞きしてきたため、中高生の頃には農業界に貢献したいという想いが芽生えていました。そのため、現場での体験と研究を強みとして地域を支援するという方向性で、最良の選択を模索し続けていました。

農業関連企業への就職も検討しましたが、100%でハマる場所がなく…。自分でやることに決め、そのための武者修行として一般企業へ就職しました。起業してからは、研究と地域としての農業を理解しているからこそやれる事業を推進しています。

ーーすごく理解しました!ちなみに、農業に対してどのような課題を抱いての起業だったのですか。

私が起業したのは、アウトプットイメージを持って、現場の実情に合った方法でデータを集め、現場に価値を還元するというPDCAサイクルを回せる組織を作りたかったからです。

私の地元でもそうでしたが、同じ作物を育てていても収穫量や品質には個人差があります。それがいわゆる「技術力」の差なのですが、技術力の中には定量的なものも定性的なものも存在していると思うのです。技術を継承するためには、定量的なデータを収集・分析・活用することと、定性的なものを再現性のある形で蓄積・展開することが必要と考えます。

農業と一口に言っても、日本国内だけで数百品目、数千品種の作物が栽培されていて、地域によって気候や土壌も異なります。農業のDXにおいては、現場の業務フローに合ったシステムを構築することと、再現性があり現場の改善につながるようなデータ活用が求められます。そのためには、栽培現場の理解とScienceの知見の両方が必要不可欠なのです。

ーーすると農業界にどのような変化が起きるのですか。

それぞれの産地が、環境の変化に適応して課題を克服し、強みを伸ばして発展していくメソッドを確立したいと考えています。そうすることが、産業としての農業を持続させることにつながると思うのです。

DXに課題を持っている産地は多いものの、生産者さん、JAの職員さんは既存の仕事で忙しく、ITやScienceの領域まで習得し実践していくことは難しい状況といえます。IT化はここ十数年の動きで、専門部署を持つJAさんはほとんどないですし、Scienceに関しても農学と現場の距離が開きつつあると思います。

そこでAGRI SMILEでは、「現場力」「研究力」「開発力」を活かし、産地のパートナーとして、ともに課題解決に取り組んでいます。現場を理解し、自分たちのリソースを組み合わせて最適な取り組みを提案し実行することが、産地の発展につながると考えます。



ーーすごく素敵な話に感銘を受けました!では、素敵な未来を作る会社はどんな人たちで構成されていますか?

ざっくりいうと社内外の関わる人全てに対して、敬意を持って接することができる人たちですね。

栽培現場や研究所など現場で起こっていることを理解して、真摯に向き合い対等に議論することで、深いイシューに辿り着き適切な解決策を見出せます。弊社の行動規範には「至誠を尽くす」の一文がありますが、これは産地の皆様とともに歩むための土台ともいえます。メンバー全員が体現してくれていると思います!

農業界には生産者さんとそれを支援するJA、行政、メーカー、販売店…といったふうに、さまざまな立ち位置の関係機関が存在します。大きなビジョンを達成するためには、各機関の目的や想い、強みを理解したうえで絵を描き、座組みを作っていくことも求められます。日々の誠意あるコミュニケーションが、その土台となっているのではないでしょうか。

ーーなるほど。ちなみにいわゆる農業ベンチャーはよく聞きますが、他社との差別化はどのように図っていますか。

影響範囲と、農業におけるDXの捉え方のちがいがあると考えています。

農業ベンチャーの多くは個々の生産者を取引先とし、JAさんとは別の商流の構築や、大規模法人向けの栽培管理サービスを展開していてます。一方、弊社は栽培領域において、JAさんと一緒に業務効率化や技術向上に取り組んでいます。農業界の課題解決のためには、産地単位での動きが必要不可欠と認識しているからです。

またITプロダクトだけでなく、ラボによる科学技術(農業資材や網羅的な微生物診断など)も提供しています。SaaSプロダクトによる業務改善はスモールゴールではありますが、私たちは、得られたデータを良質な技術に変換してFBするところまでをDXと定義し取り組んでいるのです。

ーーそんな会社の成長。どんな人たちと歩みたいですか。

人として成熟している人に来て欲しいです。もちろんレイヤーやポジションによってスキルや経験を求めますが、人としての成熟度はすごく大事にしています。逆に人としての成熟度が高い人であれば、スキルを問わずチームでしっかり活躍してくれると考えています。

というのも、農家さんって決められた場所で農作物を育てるんですよね。結果として、制御できない天候や土質といった外部要因を受け入れる必要があります。その土台の中で、植えた種子が大きくなるまで、天候、病害虫、生育状態などに気を配りながら収穫まで栽培する必要があります。大きな器であらゆる環境を受け入れ、制御できない因子がある中で植物に向き合っているのが生産者さんです。

そんな業界を支えていく我々は、たくさんの外部要因に対して達観しながら、柔軟性や気遣いができなくてはいけません。そのため、人としての成熟度を大切にしているのです。

ーーでは最後に、AGRI SMILEに興味がある人たちにメッセージをお願いします。

産業を変革するには、多くの障壁が存在し短期間で達成することは不可能です。

しかし、その分ビジョンが実現した際の社会的インパクトはとても大きなものになります。

日本の良質な作物が後世まで末長く繋がっていく、そんなバトン(体系化された産地DB)を一緒に作っていければと思います。

巨大な組織と業界の未来について本気で考えていきたい方、他産業で大きな実績を出して農業界へ挑戦したい方などと一緒に働きたいです。

AGRI SMILEに興味を持った方は奮ってご応募ください!!

ーーありがとうございました!

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