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なぜ会社をやるのか

株式会社アダビトは2016年4月に創業しました。創業から3年半以上経過しています。

2016〜2018年までの3年間は山形・宮城県を拠点に経営していました。現在はいわゆる「スタートアップ型」と言われる短期間で急成長するビジネスの形をとっていますが、当時は「とりあえず世の中を良くできる事業を自分たちのやれる範囲でやれたらいいよね」と考えていて、ほそぼそとやっていました。今までやった事業は以下の通りです。いろいろやりました。

・就活サイト(生き方でキャリアを選ぶみたいな)

・就活情報チャットBot

・分散型動画メディア(CChannelの男性版)

・キュレーションメディア(ライフハック・転職・中古車・恋愛)

・学生専用の匿名質問サービス(ニッチな質問箱)

・友活アプリ(mixiのスマホ最適化)

・音楽発掘アプリ(音楽版Tinder)

・グルメアプリ(食べログのメニュー検索版かつトークンエコノミー)

・NFTマーケットプレイス(openseaのスマホ最適化)

・即日マッチングアプリ(moonsideという名前でした。ご存じの方もいらっしゃるかもしれません)

うちの会社のビジョンは「これからの自分にワクワクできる世の中をつくる」というものです。自分の未来に期待できる人を増やしたいと思って名付けました。

ぼくが人生のなかで唯一確信していることがあります。それは「人間は必要性のみによって動かされる」ということです。

例えばお腹が減ったとします。しかし同じ状況でも必要性の種類によってこの後の行動は変わります。お腹を満たしたいという必要性が最も優位なら「食事をする」でしょうし、痩せたいという必要性が最も優位なら「食事はしない」という選択肢を取ります。

ぼくにとっての生きていく必要性のひとつがこの会社のビジョンを達成することです。この必要性には大学時代(中退したのでぼくは高卒ですが)に出逢いました。

『現在の幸福度と将来への希望~幸福度指標の政策的活用~』という内閣府から出ている論文。ここにはざっくりいうと「日本人の、今現在の幸福度が低いと感じている人の過半数以上の人が、じぶんの5年後の幸福度は下がると思っている」という内容が書かれていました。つまり「いま幸せじゃないひとはこれからも幸せを感じにくい社会構造がある」ということです。(もちろん一概には言えませんが分かりやすく一般化した言い方をしています)

これには衝撃を受けました。ミレニアル世代であるぼくは日本社会に漂う「これから先、社会は良くならないかもしれない」という諦念のようなものを感じやすい立場にいましたが、事実としてつきつけられるとがっかりしてしまうものがありました。

それと同時にじぶんが働くときはこれを少しでも良くすることができるといいなと思ったりしました。過去にじぶんの人生に絶望した経験があるからかもしれません。

ぼくはいわゆる良いやつでも気さくで周りを明るくして幸せにできるような素晴らしい人間でもありません。(そうなりたいとは思っている)しかし、この社会の事実だけはなぜか見過ごせず自分の心の中に鉛のように残り続けました。

運命は決まっているように感じます。エジソンがいなくても電球は普及したかもしれないし、スティーブ・ジョブズがいなくてもスマートフォンをみんなが使っていたかもしれない。ただぼくは彼らがいたからこそ、そのスピードが少し早まったように思えるし、もっと素敵なものになったように思えます。

ぼくらがいなくても長い時間をかければ「みんなが自分の未来に期待できる」ようにはなるかもしれない。そうだけれども、ぼくらがいることでそのスピードを早められたり体験を豊かにできたらいいな。そう思っています。

でも、こんな世の中になるのはすごい大変なことだし、つくるのはもっと大変なので、ぼくたちはいったん5年先をぎゅっと縮めて「明日の楽しみをつくる」ことを理念にしています。そして大好きなキャラクターをつくり届けることで、ひとつでも多くのそれを広めていきたいと思っています。


こんな感じなので、もしアダビトご興味湧いてくれた方がいたら、下記から応募してくれると助かります…!一緒にわちゃわちゃしましょう~

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