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本当にあった(ら)怖いWebの話 「消えたキャッシュ」「ポストイットの代償」「ケーブル」「忘れ去られた写真」「呪いのモニター」

日本の夏といえば怪談。デジタルの世界にもある怖い話

こんにちは、デザイナーの石井です。夏ですね。日本の夏といえば怪談です。日々Webサイトやアプリのデザイン制作に打ち込む僕の耳にも、同僚や同業の知人が聞いたり遭遇した、怖〜い話が寄せられてきました。というわけで、今日はWeb制作にまつわる本当にあった(ら)怖い話を紹介したいと思います。くれぐれも、暗い夜道で読まないでくださいね。なにがあっても知りませんよ…?

※この記事のエピソードは全てフィクションです。A.C.O.で起きた話ではありません。

第一話

消えたキャッシュ ― 軽い気持ちでChromeのキャッシュをクリアしたら……

経験者 20代 Webデザイナー 女性

ある金曜日の昼下がりのことです。最近、Chromeが重いなーと思っていたので、軽い気持ちでChromeのキャッシュをクリアしてみることにしました。そしたら、ログイン中だったWebサービスから全てログアウトされた上で、Chromeに保存されていたIDとパスワードが全て消えてしまったんです! どうやら、Chromeの設定画面で削除項目から「パスワード」のチェックを外すのをうっかり忘れてしまったみたいで……。

そのせいで、タスク管理サイトやストックフォトサイト、滅多にログインしないステージング環境のIDやパスワードまで全て探し出してログインし直すハメになりました。皆さんもキャッシュにはお気をつけください。

怖さ 😱😱
対策 「1Password」など、パスワードの管理アプリを利用して、安全にパスワードを保管しよう



第二話

ポストイットの代償 ― デザインスプリント、4万円分のポストイット代を上司に請求したら……

経験者 30代 UXデザイナー 男性

最近、デザインスプリントの仕事が増えてきました。デザインスプリントは、短期間でクライアントと密度の高いワークショップを行うフレームワークなのですが、ジャーニーマップの作成などで大量のポストイットを使用します。

これが結構高くて、いくつかの案件で使用したポストイット代をまとめて精算したら、それだけで4万円を超えていたんです! その金額を見て上司がびっくり、なんでそんなに高いのかと問い詰められてしまいました。とはいえ、ポストイットなしではスプリントはできないし、こればかりは仕方ないですよね……。

怖さ 😱
対策 ポストイットはそういうものなので、上司やクライアントに事前に説明しておこう

第三話

ケーブル ― クライアントへのプレゼン、いざPCをプロジェクターにつなごうとしたら……

経験者 30代 プロジェクトマネージャー 男性

あるWebサイト制作の案件で起きた話です。クライアントからデザイン提案の要望をいただいていたため、Keynoteでプレゼンを作り、オフィスに伺いました。事件が起きたのは、会議室に入り、いざ、MacBookをプロジェクターにつなごうとした瞬間です。

なんと、HDMIの接続ケーブルを忘れてきてしまっていたんです! これではプレゼンが台無し。一気に血の気が引きました。すがる思いで、同席したデザイナーに助けを求めたところ、偶然変換ケーブルを持ってきていたので、事なきを得ましたが…。仕事の中では初歩の初歩ですが、忘れ物にはくれぐれもお気をつけください。

怖さ 😱😱😱😱
対策 忘れ物をしないために、プロジェクタの接続ケーブルはカバンの中に常備するのがオススメ


第四話

忘れ去られた写真 ― Webサイト用の写真素材、あとでダウンロードすればいいや、と思っていたら……

経験者 20代 プロジェクトマネージャー 男性

あるキャンペーンサイトの制作の際に起きた話です。そのサイトでは、Topページに使用する写真の撮影を、カメラマンの方に依頼していました。写真の撮影を無事終えた数日後、カメラマンの方から、「写真素材をオンラインストレージにupしたので、ダウンロードしてください」という、いつもの連絡がきました。

ですが、何度もお願いしているカメラマンなので安心感があり、確認は後でいいや…と思ってしまったんです。問題が起こったのはその1週間後。「そろそろデザイナーに写真加工をお願いしないと」と思って、メールに書かれたリンクを押しました。

すると、そこに表示されたのは「保管期限切れのため削除しました」という一行。これはヤバイと思って、慌ててカメラマンの方に連絡したところ、すぐに再アップロードしてもらえたので事なきを得ましたが、もしデータがなくなっていたり、連絡がすぐつかなかったら…と思うと冷や汗が止まりません。

怖さ 😱😱😱😱
対策 クラウドストレージのファイルはすぐにダウンロード、メールは溜めないのが仕事の基本

第五話

呪いのモニター ― ちょっと遅くなってしまった夜、そろそろ帰ろうと思ったら、誰もいないオフィスで……

経験者 30代 ディレクター 男性

それはプロジェクトの納期が迫った、ある夏の夜のことでした。つくりあげたデザインをまとめる作業に集中していたら、いつの間にかオフィスには誰もおらず、私が最後の一人になっていました。もういい時間だし、明日に響くとよくないので、帰り支度をはじめました。最後にトイレに行って、オフィスに戻ると……誰もいないはずのオフィスから、カチャカチャとキーボードを叩く音がしました。

慌てて周囲を見回すと……、誰もいない席のモニターが一瞬チラついたあと、ふっと消えました。怖くなって、急いで鞄を掴んでオフィスを後にしましたが、それ以来、オフィスで最後の一人になることだけは全力で避けています。

怖さ 😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱😱
対策 効率よく仕事して、早めに帰ろう


どれだけ技術が進歩しても、怖い話はなくならない

いかがでしたか? 皆さんにとっても見に覚えのある話があったのではないでしょうか。今日ご紹介した怖い話は、地道な努力と対策で(ほぼ)防ぐことができます。ですが、どれだけ技術が進歩して業務を効率化しても、人間がこの世にいる限り、怖い話はゼロにはなくなりません。ほら、あなたの背後にも……。

※重ね重ね申し上げますが、A.C.O.で起きた話ではありません。クライアント・パートナーの皆様、ご安心ください。



WRITER

石井宏樹 / HIROKI ISHII
ASSISTANT DESIGNER

早稲田大学創造理工学研究科建築学修了。建築設計事務所にて意匠設計の経験を経て、現在に至る。デザイン担当。デザイン部所属。

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