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私がTempestAIを通じて実現したいのは、必要なところに、必要な資金が適切に行き渡る社会です。
私は以前から、お金というものは人間の体を流れる血液と同じだと考えています。
血液は全身を巡り、酸素や栄養を届けることで、私たちの体を支えています。もし血液が届かない場所があれば、その組織はやがて壊死してしまう。
経済も同じだと思うんです。
どれほど優れた技術を持つ企業でも、どれほど将来性のある事業でも、必要な資金が届かなければ成長することはできません。
本来であれば新しい産業を生み出せたかもしれない企業が、資金不足によって挑戦を諦めてしまう。社会を変える可能性を持った技術が、日の目を見ることなく埋もれてしまう。
それは一企業の問題ではなく、社会全体にとっての損失です。
だからこそ、私は適切な場所に、適切な資金が、適切なタイミングで巡ることが、経済の発展につながると考えています。
そして、その資金の流れを支えている金融の仕組みを、AIの力でより良いものにしていきたい。
それが、私たちTempestAIが目指している未来です。
金融の意思決定を、もっと良くできるはずだ
金融は、経済を支える非常に重要な役割を担っています。
例えば、銀行が企業に融資をする場合、財務諸表や事業計画だけを見て判断するわけではありません。
その企業がどのような事業を展開しているのか。どのような市場環境に置かれているのか。経営者はどのような考えを持ち、今後どのような成長を目指しているのか。
そうしたさまざまな情報を踏まえて、将来性やリスクを総合的に評価する必要があります。
当然、簡単な仕事ではありません。
だからこそ、金融の現場で長年経験を積んできた方々の知識や判断力には、非常に大きな価値があります。
一方で、私はそこに課題もあると感じています。
例えば、ベテランの担当者であれば、長年の経験から企業を見る際の重要なポイントがわかる。財務情報のどこに注目すべきか、どのようなリスクを考慮すべきか、経験を通じて培われた判断基準があります。
しかし、そうした知識のすべてが明文化され、組織全体に共有されているわけではありません。
いわゆる「暗黙知」です。
経験豊富な人だからこそできる判断があり、その水準に若手の担当者が到達するまでには、相応の時間がかかります。
私は、この構造をAIによって変えられる可能性があると思っています。
ベテランの方々が培ってきた知識や判断のポイントを、AIを通じて若手の担当者も活用できるようになったらどうでしょうか。
経験の浅い担当者でも、専門家の視点を参考にしながら企業を分析できる。これまで個人に蓄積されていた知見が、組織全体の資産になる。
そうなれば、金融機関全体の意思決定の質を高められるはずです。
もちろん、すべてをAIに判断させればいいとは考えていません。
金融の意思決定には責任が伴いますし、最終的な判断を担うのは人間です。
私が重要だと考えているのは、人間の専門性をAIに置き換えることではなく、AIによってその専門性をより多くの人が活用できるようにすることです。
業務効率化は、あくまで通過点にすぎない
AIの活用というと、業務効率化やコスト削減が注目されがちです。
もちろん、それらは重要です。
金融機関には、膨大な資料の確認や情報収集、分析、稟議書の作成など、多くの時間と労力を必要とする業務があります。
こうした仕事をAIによって効率化できれば、大きな価値を生み出せます。
ただ、私たちが目指しているのは、単に作業時間を短縮することだけではありません。
例えば、一つの融資案件を検討するために、これまで多くの時間が必要だったとします。
その時間をAIによって短縮できれば、担当者はより多くの企業と向き合えるようになります。
企業の事業内容を深く理解することに時間を使えるかもしれませんし、これまで十分に検討する余裕がなかった案件にも目を向けられるようになるかもしれません。
つまり、業務効率化によって、金融機関が本来持っている力をさらに発揮できるようになるということです。
私は、ここにこそ大きな意味があると思っています。
金融機関の生産性を高めることが、結果として、より多くの企業の可能性を評価することにつながる。
そして、その先に適切な資金供給がある。
単に人件費を削減するためのAIではなく、金融が社会に提供できる価値そのものを広げるためのAI。
私たちは、そうした技術の使い方を追求していきたいと考えています。
適切な企業に、適切な資金が届く社会をつくりたい
世の中には、優れた技術やアイデアを持ちながら、十分な資金を得られていない企業も存在します。
どれだけ素晴らしい事業構想があっても、それを実現するための資金がなければ、研究開発も設備投資も人材採用も進められません。
結果として、本来生まれるはずだった事業や雇用が生まれなくなってしまう。
私は、それが非常にもったいないことだと思っています。
もちろん、金融機関も無条件に資金を供給できるわけではありません。
融資や投資にはリスクが伴いますし、そのリスクを適切に評価することは金融機関の重要な役割です。
ただ、限られた人員と時間の中で、すべての企業を十分に分析することは容易ではありません。
だからこそ、AIによって金融の意思決定を支えることに意味があります。
企業の情報をより効率的に分析する。
経験豊富な専門家の知見を、より多くの担当者が活用できるようにする。
企業の成長可能性とリスクを、これまで以上に多角的に捉えられるようにする。
こうした取り組みが進めば、これまで十分に評価されてこなかった企業にも、新たな機会が生まれる可能性があります。
大切なのは、ただ多くのお金を流すことではありません。
お金は、ただ巡ればいいわけではない。必要な場所に、適切な形で届くことに意味がある。
これは、最初にお話しした血液の考え方と同じです。
体のそれぞれの組織に必要な血液が届くことで、体全体が機能する。
経済も、成長の可能性がある企業に必要な資金が行き渡ることで、新しい産業や雇用が生まれ、さらに次の経済活動につながっていく。
私は、金融のAI化によって、こうした経済の好循環を支えていきたいと考えています。
金融×AIという難しい領域だからこそ、挑戦する意味がある
金融の世界をAIで変えることは、決して簡単ではありません。
金融には複雑な業務構造があり、高い専門性が求められます。
また、金融機関が扱う情報には機密性があり、AIの精度や信頼性、セキュリティについても慎重に考えなければなりません。
単に最新のAIモデルを導入するだけで、すべての課題が解決するわけではないんです。
重要なのは、技術を実際の業務で使えるものにすることです。
どれだけ優れた技術であっても、現場で使われなければ意味がありません。
金融機関が抱える課題を理解し、その課題に対してAIをどう活用すれば価値を生み出せるのかを考える。
そして、実際に使える仕組みをつくり、改善し続ける。
私は、そうした地道な積み重ねが大切だと思っています。
一つの金融機関で実現できたことを、また別の金融機関にも広げていく。
その積み重ねによって、金融業界全体のAI化を進めていく。
目指している未来は大きいですが、そこに到達するためには、目の前の課題を一つひとつ解決していくしかありません。
そして、それが簡単ではないからこそ、私たちが挑戦する価値があると考えています。
これからのTempestAIを、一緒につくる仲間へ
AIの進化によって、これからの社会では仕事のあり方も、求められる能力も大きく変わっていくと思います。
だからこそ、TempestAIで働くメンバーには、その変化の最前線にいてほしいと考えています。
新しい技術を学び続けることはもちろんですが、それだけでは十分ではありません。
顧客が何に困っているのかを理解する力。
複雑な課題を整理し、解決策を考える力。
そして、考えたことを実際の行動に移し、成果につなげていく力。
AIが進化する時代だからこそ、こうした人間ならではの能力が、ますます重要になると思っています。
TempestAIでは、単に与えられた仕事をこなすのではなく、自分で考え、課題を見つけ、周囲を巻き込みながら前に進められる人と一緒に働きたいです。
私たちが挑戦している金融×AIという領域には、まだ正解が確立されていない課題も数多くあります。
だからこそ、自分で考えて行動することに面白さを感じる人にとっては、大きな成長の機会があるはずです。
自分が開発したものが、金融機関の意思決定を支える。
自分が関わったプロジェクトが、金融の新しい仕組みをつくる。
そして、その先で、資金を必要とする企業の挑戦を支えることにつながっていく。
そうした仕事に価値を感じる人と、一緒に未来をつくっていきたいと考えています。
お金の流れを変えることは、社会の未来を変えること
最後に、もう一度最初の話に戻ります。
私は、お金は社会を巡る血液のようなものだと思っています。
必要な場所に血液が届かなければ、体は正常に機能しません。
経済も同じです。
どれほど可能性のある企業でも、必要な資金が届かなければ成長の機会を失ってしまうことがあります。
一方で、適切な場所に資金が巡るようになれば、企業は成長し、新しい事業や雇用が生まれ、経済全体が発展していく。
その循環を、AIの力でより良いものにしていきたい。
金融機関の業務を効率化し、意思決定を支え、金融が本来持っている力をさらに引き出していく。
そして、より多くの企業が、その可能性を適切に評価され、挑戦できる社会をつくる。
金融の意思決定が変われば、お金の流れが変わる。
お金の流れが変われば、企業が変わり、経済が変わる。
私は、そうした未来を実現したいと考えています。
TempestAIが目指しているのは、単にAIを開発する会社ではなく、AIを通じて社会に実際の変化を生み出していく会社です。
金融とAIという領域に可能性を感じる方、難しい課題にも前向きに挑戦したい方、そして自分の仕事を通じて社会に新しい価値を生み出したい方。
ぜひ、私たちと一緒に挑戦してほしいと思っています。
TempestAI株式会社
取締役COO 宮本