インバウンドという言葉もまだなく、日本においてまだ宿が「快適に寝るためだけの箱」だという価値観が強く残る2009年。
代表の渡邊が学生時代に世界を旅する中で「通常のホテルの滞在では経験できない、地域の人々との会話や庶民の生活に触れられる機会があり、その中で文化や考え方の違いを理解し合える宿を創りたい」そんな思いから始まったのが宿場JAPANです。
「宿場」には本来の意味に加え、世界中の様々な人々を受け入れ、お互いの文化を尊重し、共に暮らすコミュニティという意味合いが込められています。
近年急速にホテルの建設や新規参入が増加しましたが、宿場JAPANは2009年から実直に宿泊施設運営の実績を重ねながら積み上げた運営ノウハウと人材育成、関わる地域との信頼関係、そして地域と連携した顧客体験の創造が宿場JAPANの強みです。宿泊施設が増え続けるこの頃ですが、ゲストと地域から愛され続ける宿を時には自分たちで、時には自治体や事業主様をサポートする形で創り続けています。
【ホテル、ゲストハウスの企画、運営事業】
冒頭でも触れましたように宿場JAPANでは『多文化の受容』、『地域との共生』という理念を大切にし、宿泊施設の企画開発・運営を行っています。
■宿場JAPAN運営の宿泊施設
https://47gawa.tokyo/shukubahotel/shinagawa/
【トラベル事業】
2022年事業開始。大学や行政と連携し、留学生やインターンシップを地域で受け入れる手配やホッケーワールドカップマスターズでの地域観光案内、デフサッカーやホッケーなどのスポーツ合宿受け入れ、花火大会観覧チケット販売など地域のお困りごとを宿泊の半歩外でもお手伝いしています。
今後は「宿泊を超えていく」をコンセプトに地域の様々なコンテンツを体験商品として造成・販売するトラベル事業を展開していく予定です。
【伴走型コンサルティング&人材育成事業】
2009年の開業から自社運営で地道に培ったノウハウを活かし、クライアント様の宿泊施設開業支援、空間活用、人材育成などのサポートを行っています。限りあるリソースの中で宿泊体験を高め、ゲストから選ばれる場所となるよう企画から実行まで、2~3年の期間をクライアント様とご一緒しビジネススキームの提案から、継続的に成果がでる状態まで責任を持って伴走いたします。
またゲストハウスなど宿経営を行いたい方に対して、一定期間のOJTとその後の開業支援を行うプロジェクトも行っています。
宿場JAPANが関わるプロジェクトの一部をご紹介します。
・品川区と連携したインバウンドプロモーション事業、短期異文化交流の受け入れ
・北海道の市町村と連携した複合施設(ゲストハウス、コワーキング施設)の立ち上げ、人材育成
・福島市の事業者様と連携した宿泊施設の立ち上げ、人材育成
・大阪市の事業者様と連携した宿泊施設の立ち上げ、人材育成
・長野(須坂)の地域を巻き込んだゲストハウス開業支援と付加価値型施設の開業支援
・神戸(灘)の地域を巻き込んだリノベーションゲストハウス開業支援
・秋田(横手)のゲストハウス事業者の2店舗目となる付加価値型施設の開業支援と人材育成、経営支援
・ホスピタリティ、運営スタッフの人材育成
【書籍:ゲストハウスがまちを変える】
2022年4月に全国200軒以上のゲストハウスを取材した前田有佳利氏と渡邊の共著による書籍『ゲストハウスがまちを変える: エリアの価値を高めるローカルビジネス』を学芸出版社より発売しました。
書籍では、ゲストハウスカルチャーの歴史から地域融合型ゲストハウスの開業・運営のノウハウまで、小さな宿を起点にまちを良くすることに全力で取り組んできた宿場JAPANの経験を基にご紹介しています。行政・民間問わずまちづくりや観光業に携わる方、ゲストハウス開業を目指す方はもちろん、afterコロナ時代の観光・まちづくりについて考えている方、地域を良くしたい夢を持つ方におすすめしたい一冊です。