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自分自身も旅人だからこそ、つくれるサービスがある。世界を巡るバックパッカーから”宿の開業請負人”になった今津が語るこれまでとこれから。

<プロフィール>

1988年6月生まれ。生まれ育ちは大阪で、現在は神戸在住。宿場JAPANでのあだ名は「ボブ」

旅行会社のHISで営業、商品企画のポジションを経て宿場JAPANへ参画。
約1年のゲストハウス勤務後、世界一周へ出発し知見を広げる。 帰国後は元同僚のゲストハウス開業に立ち上げメンバーとして参画し、マネージャーとしてランニングを経験。
現在は事業開発、ハンズオン型コンサル、採用人事など幅広く業務に携わる。旅と歌がライフワーク。

品川を中心に5店舗の施設運営や、地方の宿泊施設開業コンサルティングを行う宿場JAPANには多様な経歴を持つ社員が集まっている。異なるバックグラウンドを持った宿場ファミリーがこれまでどのような人生を辿って、今宿場JAPANにいるのか。メンバーのライフヒストリーを紹介していく連載。

今回は旅行会社の就業、世界一周を経て、開業請負人になった今津。
世界中、日本中の宿を泊まり歩いた今津が語る、宿場JAPANの魅力とは。


バックパッカーの大学生から、大手旅行会社の社員へ

▶︎まずは簡単に経歴から教えていただけますか?

大学時代は陸上部で円盤投げの選手でした。体育会系で練習が忙しかったのですが、合間をぬってバックパッカーで海外へ行き始めたのもこの頃です。最初はカンボジア・タイ、それからモロッコやスペインにも行きました。だからというわけではないんですが、就職はいくつか受かった中から旅行会社を選びました。

僕が働き始めた頃は、旅行の予約と言えばネットよりも電話が全盛の時代。コールセンターで予約を取るのが最初の仕事でした。超忙しいけど給料もそこそこ良い、みたいな環境。バンバン予約を取って良くも悪くも存在感をアピールしていたので(笑)、割と早い段階で広報や企画などいろいろな仕事を経験させてもらいました。企画では、旅のプランをつくるための海外視察、ホテルや航空会社との交渉も…などというと派手に聞こえますが、ひたすら競合をリサーチしながらプラン作成するという地道な作業です。その後しばらくは営業職に固定になり、変化を求めて海外勤務を希望したのですが叶わず退職を決断しました。

1万人規模の大企業から宿場町のゲストハウスへ

▶︎宿場ジャパンとの出会いを教えてもらえますか?

退職を機に、学生の頃からの夢だった世界一周に挑戦することに。とは言え、何も準備をしていなかったので、興味のあったゲストハウスで働きながら準備しようと考えました。旅行会社では旅行前後のサポートが中心だったので、旅行中のサポートをしてみたいなと思ったのもあります。あと、できればオーナーの顔が見える規模の宿が良かったので、いくつかの宿に実際に宿泊してみて、一番しっくりきたのがゲストハウス品川宿でした。

ゲストハウス品川宿には、世界一周へ出発するまでの約10ヵ月間いました。当時は僕が一番歳下だったのですが先輩たちもみんな優しいし、一緒にご飯食べたり、自転車で町を走ったり、正直全然働いてる感じがなくてめちゃくちゃ面白かった。それまでは大企業でそれなりに厳しい環境にいたこともあって、「小規模ならではの楽しさ」みたいなものを初めて味わいました。朝からゲストハウスで働いて、昼にラーメン屋でバイトして、また夜はゲストハウス…みたいな半径400メートルで完結するような生活でしたが、その分ゲストや街との関わりは濃くなりました。ゲストと一緒に地域に繰り出して観光をしたり、食事をしたり。「ゲストハウスでやれる事は全部やりきったんじゃないか」そう思えるくらい全力でやって、満足して、世界一周の旅に出発することができました。

もうひとつ忘れられないのは、朴さん(朴徹雄=ゲストハウス萬家オーナー)との出会い。ちょうど僕が入った時期にゲストハウス開業を夢見て品川宿で修行をしていたんです。ちなみに初めて宿を訪れた時にチェックイン対応をしてくれたのも彼でした(笑)。


世界一周でプロポーズ失敗!からのゲストハウス立ち上げ

▶︎世界一周から帰ってすぐに宿場ジャパンへ?

2016年に世界一周をスタートし、40ヵ国ほどをまわりました。旅の終盤、東南アジアをまわっている時に、タカさん(※宿場ジャパン代表の渡邊崇志)が会いに来てくれて、「会社のヴィジョンにボブが必要だから一緒に働いて欲しい」と誘ってくれたんです。直接社長に誘ってもらえることなんてなかなかないし、ありがたいなというのが率直な思いでした。

日本を出発する前に、「Bamba Hotel(※宿場ジャパンが運営する一棟貸の古民家ホテル)」やAraiyaのオープニングを見て高付加価値のサービスを提供する仕事にも興味を持っていたので、働きたい気持ちが募りました。
ただ一方で迷いもありました。実は世界一周の旅の途中、ウユニ塩湖で彼女にプロポーズをしたのですが、「定職についてから」と断わられていたんです(笑)。僕も彼女も関西出身だったこともあり、大阪でホテル関係の仕事に就こうかなとそのときは思っていました。

そんな最中、朴さんが神戸で念願のゲストハウスを開業することになり、立ち上げメンバーに誘われたのです。タカさんに相談すると、「これから立ち上げの案件も増えてくるだろうから経験してみるのもいいんじゃないか」と背中を押されました。自分の目でも場所を確かめて、気もよさそうな場所だと感じたので、参画を決心しました。大阪のゲストハウスでアルバイトを終えた朴さんをつかまえて「ぜひ手伝わせてくださいと」カフェでお願いしたことを覚えています。そこからですね、怒涛の日々が始まったのは。ちょうど、神戸では桜まつりが行われていた2017年の春でした。


「地域に宿をつくる」萬家の経験が原点

▶︎ゲストハウスの立ち上げで印象に残っている出来事はありますか?

春先からの3ヶ月間は、寝泊まりしながら内装工事をやりました。内装は「みんなでつくろう」をコンセプトに掲げる設計・施工集団「TEAMクラプトン」と一緒にDIY。約300人もの人が集まりました。朴さんの知り合いや地域の人、チームクラプトンのファン、関西の僕の友人や世界一周で出会った旅人、工事を告知する立て看板を見てやってきた人…いろんな人が混ざって一種のコミュニティができあがりました。

朴さんのやりたいことに賛同して、手伝ってくれる人がこんなにいるんだ!というのもすごいと思ったし、宿の形ができて、さらにコミュニテイができるところまで持っていけたことは自信になりました。

嬉しかったのは、いよいよ明日オープンという日に、近くの灘中央市場を歩いていたら市場の人に「明日オープンだね、おめでとう」と声をかけてもらったこと。その地域やコミュニティにある関係性の中に、他所からきた自分も入れてもらえてると感じた出来事でした。

この神戸での立ち上げの経験が、僕の原点というか、原体験になっています。朴さんと僕を含めたゲストハウス経験者の3人で立ち上げたゲストハウス萬家は、開業から2年で累計宿泊者が1万人を超えました。萬(よろず)の人が集う家になるようにと朴さんが願いを込めた名前の通りになりました。

オープンの半年後から、少しずつ宿場ジャパンでの仕事を始めました。1年半くらいは萬家と品川宿のデュアルマネージャー状態。仕事のやり方についてはタカさんから「任せる」と言われていました。信頼してもらっているな、と意気に感じてさらにやる気が出ました。

その後はそれぞれに任せられる人材が育ってきたので、他地域の開業支援、マネジメントや採用などの仕事に軸足を置いていくようになりました。


開業請負人として課題を抱える全国の街へ

▶他地域の開業支援では具体的にどのようなお仕事をされていますか?

宿に適した物件の選定、その地域で宿開業希望者を探すサポート、営業許可取得・物件改修・資金調達に係るアドバイスやマネージャー人材の育成をお手伝いしています。

また、開業後も1~2年は伴走することを意識しています。わからないところは相談を受けたり、現場のスタッフの愚痴を聞いたり。内容は至って地道なものですが、ここでも萬家で培ったノウハウを活かしています。

人口5千人の北海道の町。東日本大震災の影響で疲弊している福島県の温泉街。かつて労働者の街だった大阪の下町。それぞれに課題を抱えている地域だけど、地域のために宿をしたい人たちが、声をかけてくれる。企業や自治体、家族経営など経営規模や地域ごとの課題は違えど、「地域への思い」があるところは共通していて、そこはブレないです。

日本全国いろんな地域を見ることで、品川、長野、神戸のよさも改めて実感しました。特に品川では、宿場ジャパンの存在は地域に必要不可欠になっていると感じています。実際に「インバウンドのことならここ!」と地域から頼りにされていて、それ自体が価値になっているなと。神戸でもそんな存在を目指したいなと思っています。


地域に欠かせない存在として会社を大きくする

▶︎今の業務以外に、今後やっていきたい事はありますか?

宿場ジャパンも第二創業期に入り、会社を大きくする段階かなととらえています。その中で採用や人材育成を通じて、皆のキャリアや給与を充実させていきたい。入ったときは僕が一番下だったけど、下の世代も増えて、自然と責任感がめばえました。みんなが成長しないといけないし、それぞれが責任も負わないといけない。

僕たちは「人を感動させるのは人しかない」という考えを持っていて、開業支援の時も人材育成を売りにしてきました。採用は会社の根幹を担っている仕事だという実感があるし、いま最もやりがいを感じていることのひとつです。個人的には今後の観光業界のために観光人材を育成する必要も採用の中で感じていて、やる気のある大学生インターンなどは積極的に受け入れていきたいです。

世界一周をはじめ、これまでにたくさんの場所を訪れてきました。その時に見たり、感じたりして手に入れた消費者体験。それこそが今の自分をつくっている要素であり、強みだと思っています。それをもとに、タビマエからタビナカ、タビアトまでを地域の中でトータルにサポートできる体制を作っていきたい。

「地域」と「宿」を軸にこれからも面白いことをやっていきたいです。

(執筆:杉浦貴之 撮影:栃久保誠)

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