自転車乗りの会社、自転車創業です。CTOインタビュー企画前編は、幸(さいわい)と中島の出会いからCTOになるまでをざっくばらんに聞くことができました。後編では、中島と2名でスタートした創業当初の裏話から、CTOとしての今後の展望まで迫ってみたいと思います!
2013年の創業当時の話を聞かせてください。中島氏と2名ではじめられた当時、どんな感じでやっていたのですか?
【幸】2013年は、駐輪場不足問題を遊休地とwebを活用して解決する駐輪場サービス「PEDALRest」事業を成立させることにフォーカスしていました。中島がビジネスサイドを、自分は、制作サイド全般を担当していました。創業当初は、システム周りの協力者を見つけるために、半分は人に会いに行き、半分はプログラミングと制作業務に当てていました。当時まだ外注するようなお金もなかったので、制作全般は、ほぼ自分で完結していました。サービスのシステム企画、デザイン、プログラミングからコーディングまで、最近まで一人で担当していましたね。KDDIムゲンラボの同期には、技術力や開発力が高い会社が多く、技術者としてコンプレックスを持ったこともありました。創業当初は、ビジネスを成立させるために必死でしたし、創業時はどの企業もこんな感じだとは思うのですが、自分自身は幅広くやってきたけど、「器用貧乏だなぁ」と感じることも未だに多いです(笑)
その後主力事業となる自転車メディア“FRAME”が生まれると思うのですが、誕生秘話を伺いたいです。どんなことがきっかけで生まれたのですか?
【幸】FRAMEは、2014年4月に「マサルでもわかる自転車保険」のローンチと同時に、同サービスの集客を目的としたオウンドメディアとして「マサルでもわかる自転車保険ブログ」として立ち上げました。前職でもオウンドメディアの立ち上げを行っていたので、立ち上げはスムーズだったように思います。リリースしてから数ヶ月して、自転車のコンテンツがSNSで拡散されたり、検索などで多くの人に読まれヒットしていく状況が見られるようになっていきました。運営から1年ほどでリリース当初の目的の達成はもちろん、メディア単体としてトラフィック獲得も順調に獲得してきたことから、2015年7月より「FRAME」と名称変更し、自転車のメディアとして独立させました。
当時、メディアの方向性は、何度も中島と議論しましたね。中島が構想するビジネスサイドからの意見と、モノづくりをしている自分のユーザー視点からの意見。議論を繰り返していくことで、「FRAME」のメディアの方針として、自転車のホビーユーザーの方がマイペースに楽しめるような自転車のおすすめ情報を届けていくことになりました。それからは、リニューアルから6ヶ月目で100万PV/35万UU、さらに2ヶ月後の8ヶ月目で200万PV/50万UUと急成長し、国内最大級の自転車メディアにまで成長しました。
いまでは、安定したファンの方が付いてきている感覚がありますし、リリース当初から比べて、自転車に乗っている人はだいたい知っているメディアになってきた実感はありますね。以前は、検索で入ってきている人は多かったし、メディアとしてあまり知られていなかった印象がありました。いまでは、自転車に乗っている人の中で「FRAME」がブランド化されてきた実感も得られるようになりましたね。
“FRAME”がメディアとして大きく成長した要因は、いま振り返って何だったと思いますか?
【幸】信頼できる仲間ができたことだと思います。COOの青木、大企業から飛び込んできてくれた田村など、新しいメンバーのおかげでコンテンツの質は格段に向上することができましたし、今ではチャンネル登録数約15万人をかかえる国内最大の自転車系YouTuberのけんたさんが入り、安心して任せる環境ができてきました。
最後に、CTOとしての今後の展望があれば教えてください。
【幸】個人としては、技術が価値を生む場所で挑戦してみたいという意識は強くあります。当社のミッションとして、“自転車の「まっすぐ」と「寄り道」をテクノロジーでもっと楽しく”を掲げていますが、今はまだ技術で攻めるということができていないと感じています。「自転車創業、攻めてるな」と言われるように、先端技術へのチャレンジや新しい取り組みを積極的に行っていきたいですが、今は新規事業の「RoadQuest」をもっと成長させていきたいですね。
自転車は、いろんなことに「ちょうどいい」モビリティだし、僕らは世界を変えることができる乗り物だと考えているので、その信念は変わらず持ち続けてチャレンジしていきたいです。
当社は、個人がどんどん提案して新しいことや技術にチャレンジできる環境です。いまの会社だと硬直化している組織で作りたいものが作れないと思っている人には、とてもチャレンジングな環境があると思っています。
現在、絶賛エンジニア募集中です。損はさせません!僕たちと一緒に自転車創業をつくっていってくれる仲間を求めています。自転車好きの人にはとても楽しく刺激的な環境であると思うので、まずは気軽にお話できればと思います!