SNSマーケティング、M&A仲介、メディア運営、AI活用支援、人材紹介、そして屋外広告。一見つながりのなさそうな事業を、なぜ一つの会社が手がけているのでしょうか。
今回お話を聞いたのは、Anygloのマーケティング事業部でマネジャーを務めながら、グループ会社・株式会社AgLabの事業統括も担う塩田 丈さんです。マーケティングから人材紹介へと、自らも事業を越えて挑戦を続けています。
複数の事業を横断して働く塩田さんの目線から、Anygloが掲げる「新しい経済圏を創る」というビジョンと、その裏側にある“事業の掛け合わせ”を紐解きます。
塩田 丈(Jo Shiota)
株式会社Anyglo マーケティング事業部 マネジャー/株式会社AgLab 事業統括。学生時代に「起業したい!」という思いから営業代行事業を立ち上げる。その後、インドアゴルフスクール・練習場の運営会社で3年間マーケティングを担当し、Anygloに中途入社。現在はマーケティング事業に加え、AI事業や人材紹介事業など新規事業の立ち上げにも携わる。
目次
先輩とのご飯で聞いた「経済圏のつくり方」が、すべての始まり
──塩田さんと、代表の室伏さんは学生時代の先輩・後輩だそうですね。Anygloに出会ったきっかけを教えてください。
将来について考えていた時期に、学生時代の先輩だった室伏とご飯に行ったのがきっかけです。そこで室伏が語っていたのが、「新しい経済圏を創る」というビジョンでした。
※室伏さんは大学在学中にSNSマーケティング・キャスティング事業を立ち上げ、23歳でM&A業界へ転身。2年間で10件以上の成約を導き、社長賞を2年連続で受賞した経歴を持ちます。マーケティングとM&A、2つの現場で成果を出してきた人物です。
──「新しい経済圏を創る」と聞いて、最初はどう感じましたか?
言葉だけ聞くと、すごくざっくりした目標ですよね。でも室伏は、“どうやって”新しい経済圏を創るのかを説明してくれたんです。そのとき初めて、M&Aというものを理解しました。語っているときの室伏の生き生きとした表情が、今でも忘れられません。
正直それまで、ニュースで見る「何百億円で買収」といった話は、僕にとって異世界の話でした。でも実際には、そのお金を払ってでも仲間にしたい理由があるんです。
日本を代表する大手IT企業グループも、すべてを自社の新規事業としてゼロから立ち上げてきたわけではありません。やりたいことをすでにやっている企業をM&Aで仲間にしながら、大きくなってきたんです。暮らしに欠かせない事業を多角的に展開する=新しい経済圏を創る。その手段としてM&Aがある。「確かに!」ってハッとしました。
※M&Aとは「Mergers and Acquisitions」の略で、日本語では「合併と買収」のこと。会社や事業を「譲る・譲り受ける」ことを指します。
──M&Aとマーケティング、その両方を持っていることにはどんな意味があるのでしょうか?
M&Aで企業を譲り受けるだけでは意味がないんです。譲り受けた企業を成長させるために必要なのが、マーケティング。その両方を自社で持っているからこそ、Anygloにはシナジーを生み出し、新しい経済圏をつくる土台があるんです。
マーケティングとM&Aから始まり、事業は5つに
──創業時の2事業から、どのように事業が増えていったのでしょうか?
最初の経営合宿で、「自分たちで発信できるメディアを持ちたい」という話が挙がったんです。そこから約半年で、メディア事業をローンチしました。
さらに、「経済圏に欠かせない企業の人材を、自分たちで紹介できたら強いよね」という発想から、人材紹介事業が加わりました。事業の数は、まだまだ増えていく途中です。
※2025年にはグループ会社のAgLabでAI事業を開始し、2026年には人材紹介事業を立ち上げました。同じく2026年には、デジタル以外の手段も含めた総合的なマーケティング施策を打てるよう、屋外広告事業(yew)が加わりました。 こうして、現在は5つの事業を展開するAnyglo。では、それぞれの事業はどんな仕事なのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。
マーケティング事業: 企業の商品やサービスを「知ってもらい、買ってもらい、ファンになってもらう」ための仕組みをつくる仕事です。中心となるのはSNS。Instagram・X・TikTok・YouTubeなどを舞台に、インフルエンサーを起用したPR(キャスティング)や企業アカウントの運用を、戦略設計から効果測定まで一貫して担います。美容・食品・医薬品・観光、そして自治体まで、担当する業界は幅広く、取引社数は500社を超えています。
M&A仲介事業:日本には後継者が見つからない中小企業が多く、会社や雇用を未来へ残す手段として「事業承継型M&A」のニーズが高まっています。Anygloは、成長戦略としての「戦略的M&A」も含め、会社を譲りたい企業に寄り添い、最適な相手探しから成約までを支援しています。
メディア事業: 暮らしを豊かにする情報を届ける「AnyLIFE」と、定額制サービス(サブスク)を比較・検索できる「サブヒカ」を運営しています。サブヒカは2024年7月に事業を譲り受けたメディアで、Anyglo自身がM&Aを活用して事業を広げた実例でもあります。
人材紹介事業(株式会社AgLab): グループ会社のAgLabが担う事業です。企業の「こんな人が欲しい」という採用課題を聞き、マッチする人材を紹介する仕事。独自のAI解析を活用し、転職サイトに登録していない「転職潜在層」にもアプローチできるのが特徴です。
屋外広告事業(2026年〜/yew): 街頭ポスターや交通広告、デジタルサイネージなど、街そのものをメディアとして活用する事業です。SNSなどのデジタル施策と組み合わせることで、より総合的なマーケティングが可能になりました。
一見バラバラに見えるこれらの事業ですが、共通しているのは「企業の成長を支える」という点です。
一つの信頼が、次の事業へつながっていく
──事業を掛け合わせている強みを、実際に感じるのはどんな瞬間ですか?
マーケティングでご支援しているクライアントから、「同じ解像度の方が、人材紹介もやってくれるのが嬉しい」というお言葉をいただくことがあります。
事業をいくつも展開している分、それぞれの事業に、お客様や取引先といった大切な関係者がいます。その方々に親身に対応することで信頼が生まれ、それが別の事業のご相談へと、どんどん広がっていくんです。
──メディア事業でも、マーケティングの知見が活きているそうですね。
サブヒカに限らず、メディア事業ではマーケティングの知見が大いに活きています。メディアの場合、どれだけの人に読まれたかは数字で分かっても、具体的にどんな人が読んでいるのかまでは見えません。だからこそ、数字のデータだけを手がかりに仮説を立て、改善を重ねていく必要があるんです。
例えば、記事のクリック数は多いのに、読まれている時間が短いとします。その場合は「冒頭で読者の心をつかめていない」と仮説を立て、記事の最初により魅力的な内容を入れる、といった判断をします。数字から仮説を立て、実行し、結果を見てまた改善する。PDCAを回すことの意味を、より具体的に実感できた経験でした。
──AIが身近になった今、提案の場面ではどのように活用していますか?新卒の場合も含めて教えてください。
AIが発達してきた今だからこそ、しっかり活用していきたいと考えています。データからヒントを得ることも大切です。ただ、すべてがデータだけで解決するわけではありません。最後に問われるのは、人間ならではの思考力。だから僕たちは、人と情報をとにかく大事にしています。
僕自身は、提案の「幅」を広げたいときにAIを活用しています。提案をつくっていると、どうしても自分たちの思い込みが入ってしまうもの。一歩引いて見たときに「別の考え方もあるのでは?」と感じたら、AIに相談してみる。そんな使い方です。
新卒のみなさんにも、AIは積極的に活用してもらいます。ただ、AIは便利な反面、頼りすぎると自分で考えることをやめてしまう、一長一短なツールでもあります。だからこそ、まずは考え方の土台をしっかり身につけたうえで、AIを使いこなしてほしいと思っています。
AIの効率的な使い方や、使うことの本当の意義については、入社後の研修期間中に、社内で用意している研修動画で学んでもらう予定です。
マーケターから人材紹介へ。専門性を問わず、事業を越えて挑戦できる
──塩田さん自身も、マーケティングから人材紹介へと領域を広げています。どんな経緯だったのでしょうか?
人材紹介事業が初めて話題に上がったのは、2026年1月頃だったと思います。2月頃の経営会議で、相川から幹部陣へ共有がありました。
※相川さんは、室伏さんとともにAnygloを立ち上げた共同代表(COO)です。
もともと「新しい経済圏」を創るうえで、「人」はAnygloが常に注目してきた領域です。僕としても、この事業展開は必然だと感じていました。
人材紹介については、まだまだ理解が足りない状態からのスタートでした。ただ、ありがたいことに、これまでも店頭での購買とSNS投稿を連動させるオリジナルプロダクト「POS×POST」をはじめ、新規事業の立ち上げに携わる機会が多かったんです。だからこそ、事業の走り出し方や物事の進め方については、その経験を活かすことができました。
人材紹介事業に携わるプロジェクトメンバーへの共有は、2月27日の「未来推進会」という社内の食事会で行いました。そのときの、みんなの目の輝きは今でも印象に残っています。
──未経験の領域に、不安や壁はありませんでしたか?
正直、不安はありました。でも、知らないことを知りたいという渇望がモチベーションなので、ワクワクもするんです。過去の経験を活かせる部分は仕組みとして活かし、知らないことは素直に知らないと認めて学ぶ。だから不安よりワクワクが勝ちますし、新規事業は「新しい経済圏」に近づいている気がして好きなんです(笑)。
最初にぶつかった壁は、そもそものビジネスモデルの理解と、業界の平均的な数字の目安を知ることでした。その目安が分からないと、目標を立てられません。ここを間違えると、達成できない目標を追いかけることになってしまいます。
そこで、相川を中心に情報を集め、現実的な目標を設定しました。その結果、メンバー全員が同じ目標に向かって走れる状態をつくれたんです。
──マーケティングの経験は、人材紹介でどう活きていますか?
マーケティングも人材紹介も、考え方は変わらないと思っています。マーケティングでは、クライアントからご予算をお預かりして、商品やサービスを消費者へ届けます。人材紹介では、それが求職者の方と企業との出会いに変わるだけなんです。
以前は「消費者はどう考えるだろう?」と考えていたことが、今は「この求職者の方に、どんな企業をご紹介するのが最善だろう?」に変わりました。相手の気持ちを考えることは、マーケティングの経験を通じて身についた、今も変わらない自分の基礎です。
本気で相手の側に立って物事を判断し、伝えることができるか。どちらの仕事でも、それを大切にしています。
──塩田さん以外にも、事業や職種を越えて挑戦しているメンバーはいますか?
営業からディレクターへキャリアチェンジしたメンバーもいます。Anygloでは、一人ひとりが自分の輝ける場所で、最高のパフォーマンスを出すことを大事にしているんです。
目指す先が「新しい経済圏」なので、「社長になりたい」というメンバーも多いんですよ(笑)。グループ会社や海外の拠点を任せるなど、そうした夢を実現できる可能性があるのも、Anygloの良いところです。
こうした挑戦を後押しするカルチャーの根っこには、代表である室伏の姿勢があると思います。室伏が一番大事にしているのは、当たり前のことを当たり前にやること。素早い返信も、日々の習慣も、事前の準備も、どれだけ成果を出しても欠かさず続けています。しかも、その“当たり前”の基準を、日に日に上げている印象です。
事業の選択肢は無限大。新卒1期生は「つくる側」になる
──Anygloはこれから、どこを目指していくのでしょうか?
結論から言うと、選択肢はたくさんあります。「新しい経済圏」なので、ホテルだっていいし、金融だっていい。どんな分野にもチャンスがあります。その代わり、その市場にどれだけ伸びしろがあるか、今ある事業とどう相乗効果を生み出せるかは、しっかり見極めます。
──そんな中、今回初めて新卒採用に踏み出します。なぜ今なのでしょうか?
Anygloはカルチャーをとても大事にしています。「新しい経済圏を創ること」、そして会社と個人の物語を創る「THE STORY MAKERS」。野望をたっぷり持った新卒のみなさんを迎えることで、このカルチャーがさらに大きく育っていくと思っています。だからこそ、このタイミングで準備を始めました。
──新卒1期生には、どんなことに関わってほしいですか?
Anygloは、今ある事業を伸ばすことに加えて、新しい事業の立ち上げや、M&Aによる事業の広がり、グループ会社の設立など、これからも挑戦を続けていく会社です。
その中で新卒1期生には、与えられた仕事をこなすだけでなく、自ら課題を見つけ、仕組みをつくり、時には新たな事業を生み出す側に回ってほしいと思っています。
組織づくりの面でも、これから入社する後輩たちのお手本になってほしいですね。Anygloの文化や価値観を自ら体現しながら、次の世代を引っ張るリーダーへと成長してくれることを期待しています。
──マネジャーとして、どんな人と一緒に働きたいですか?
とにかく素直で、いい奴です(笑)。夢はどんなに大きくても、実現できる可能性が低くてもいい。僕たちも大きな夢を追っていますから。自分の掲げた夢や目標に嘘をつかず、いつまでも素直に学び続ける人が、一番成長します。そんな人と一緒に働きたいですね。
あなただけの物語を、Anygloという舞台で
──改めて、「新しい経済圏」とはどんな状態を指しているのでしょうか?
どこに行っても、Anygloの名前を目にする。室伏もよく言っていますが、自分たちの暮らしが、全部自分たちの届けるサービスで完結できたら、かっこよくないですか?(笑)
──最後に、会社のVisionである「THE STORY MAKERS」への思いと、まだAnygloを知らない学生のみなさんへのメッセージをお願いします。
僕は大きな夢を抱えるタイプではありません。その代わり、目の前のことを探究しながら、挑戦を続けています。その先に「読み返したくなるくらいの物語」を創ること。それを、自分の人生のミッションにしています。
成功しているだけの物語は、読み手としては面白くないですよね。ときに失敗があるから、物語は面白くなる。その舞台が、Anygloというだけなんです。
Anygloはまだまだベンチャー企業で、状況は目まぐるしく変わります。でも、どんなに良いことがあっても、失敗しても、僕たちが目指す先は「新しい経済圏を創ること」。これだけは絶対にぶれません。
部活動やサークル、アルバイトで、大きな目標に向かって踏ん張った経験はありませんか? その経験を、今度はビジネスの世界で。ぜひ同じ船に乗って、あなただけの最高の物語を一緒に創りましょう。
マーケティング、M&A仲介、メディア、人材紹介、屋外広告。一見バラバラに見えるAnygloの事業は、一つの事業で生まれた信頼やつながりが、次の事業を生み出すことで広がってきました。そしてそのすべてが、「新しい経済圏を創る」という目指す未来へとつながっています。
事業はこれからも広がっていきます。その次の一歩を一緒につくっていくのは、新卒1期生となるみなさんです。
▼Anygloで働くメンバーの仕事について、もっと知りたい方はこちら