フォーデジットでは、どんなメンバーがどうやってものづくりに励んでいるのか?普段はなかなかお見せできないフォーデジットの「ナカミ」をお届け。ひとりのメンバーに注目し、そのナカミ-働く姿や哲学を、周囲の声から探ります。
今回注目したのは、経理の畠山桂子。彼女について周囲からは「知識の幅が広く、相談するとすぐに答えがもらえる」「どんなことも一緒に考えてくれる」といった声があるほか、海外オフィスのメンバーからも「いつも助けてくれる!」との声が。CEOの田口が本人に話を聞きました。
畠山桂子/経理
2020年、フォーデジットにジョイン。大手上場企業の経営企画部門を経て、企業再生やM&Aを行う会社で民事再生や事業譲渡に関連する経理業務を10年以上担当する。キャリアアップを考えて転職活動を進める中、田口の「アジアNO.1になる」という熱い思いに感動し、フォーデジットへの転職を決める。現在は経理担当として社内のあらゆる数字を管理。高校生の子供2人を持つ母でもある。
知識が生かされた時に大きな喜びを感じる
──事前に、フォーデジットのさまざまなメンバーにケイコさんについて聞いてきました!メンバーの声をもとに、ケイコさんの「ナカミ」に迫っていきます。
・理解力や経験値が高く、こちらが求めることを察知して情報をくれる。
・判断に迷う時も、相談するとすぐに答えが返ってくるので安心する。
・会計や簿記の知識をわかりやすく教えてくれる。
・自分の責任領域に関する深い知識があるからこそ、課題解決がスムーズ。
──知識の幅が広いという点は、ご自身ではどうですか?
知識がないと何も解決できないので、常に新しい知識を入れ続けたいと思っています。まだまだですが。
──昔からそういう考え方だったんですか?
子どもの頃からですね。塾は行かせないけどテストで100点を取って当たり前、みたいな家庭だったんです。「きちんと授業を理解していたら100点取れるよね?」という理屈に「ごもっともです」と(笑)。だから学校の授業は必死でした。でも、その過程で努力が結果につながったり、問題が解けるようになる喜びを知ったり、学びで得た経験を積み重ねた結果、今があるという感じです。
──仕事でも同じことが起こっていると。
そうですね。知識として学んでいる時は「この数字の羅列は何だ?」なんて思っていたものが、実務の中で他の要素とつながりが見えてきた時に「やばい、超楽しい!」となります(笑)。
──知識が生かされることの嬉しさが土台にあるわけですね。子育てと仕事で日々忙しいと思いますが、どうやってインプットをしているんですか?
インプットは通勤電車の中がメインですね。たまにどうしても引っかかることがあると、昼休みに本で調べたりもします。最近は税理士の勉強に限らずいろいろなことを深く学びたいと思っています。やりたいことはその時々で変わっていくので、電車の中とかお風呂の中とか、1人で集中できる時間を大切に活用しています。
──この1年はCFO(最高財務責任者)の退職もあり、いろいろ大変だったと思います。振り返ってどうでしたか?
自分としては「1年、なんとかやれたなあ」とは思っています。上に立つ方がいないことで、主体的に動くことの大切さを知ったことは大きかったのですが、同時に「やっぱり知識がないと動けない」とあらためて感じましたね。
──日々の仕事ではどんなことを心がけていますか?
わからないことは調べ、不明点は関係するメンバーに聞いて明確にしたうえで、ちゃんと数字を作っていくようにしています。経理の役割は、自分の仕事次第で会社の数字が決まってしまうようなところがあるのでプレッシャーではありますが、一つ乗り越えればそれが自信になる。その積み重ねが大切だと思っています。
高い壁は「成功のチャンス」
──次にいきましょう。「どんなこともまず話を聞いて、一緒に考えてくれる」という声があります。
・どんな種類の仕事でも、まずは話を聞いて考えてくれる。
・いつも柔軟に対応してくれる。
・無理だと思うことも、ケイコさんに言ってみると一緒に考えてくれてアクションにつなげられる。
相談された時には、何らかの答えを出してあげたいと思っています。相手もやっぱり答えがほしいはずだし、私自身も答えを出したいタイプ。答えが出せなくても、「こういう方法があるよね」と道を示すのも1つのやり方だと思っています。
──自分の仕事が詰まっていたり、タスクが山積みの時は、一緒に考えてあげるという接し方は気持ちの切り替えの面で難しいと思うのですが、そこはどうですか?
確かに忙しい時はあります。でも、これは自分比なんですが、2人の子どもが小学生くらいまでは本当に手がかかって、「この仕事が忙しい時に!」みたいな状況が結構あったんです。なので、「あの頃に比べたら」と余裕を持てるようになった気がします(笑)。
──仕事のスタンスについては、「会社の目指す方向に沿った意見をくれる」という声もありました。
経営層と話す機会が増えていて、そこでの話をメンバーに伝える機会も増えているからかなあと思います。会社が考える方向性は外さず、守るべき法律や制度などとうまく調和できるようにしたいとは常に考えています。
──なるほど。フォーデジットのアジア展開の中で、新しく海外の会社と取り組みが始まっていますが、いろいろな業務が発生しますよね。国や向こうの会社の規模によって違いも出てくると、正直なところ「面倒くさい」となる人もいると思うんです。でも、ケイコさんは「やろう!」と揺るがない。そこにケイコさんなりのセンスがあるように感じているのですが、どうですか?
何事もやらないとわからないですし、経験したことを知識として取り入れて初めて糧になることも多いじゃないですか。だから、大変かもしれないけど「壁は高い方が楽しいし、乗り越えた時に嬉しい」みたいな気持ちが勝っちゃうんです。「これは成長のチャンスだ!」という感じですね(笑)。
海外オフィスもしっかりサポートしていきたい
──海外の話が出ましたが、海外オフィスのメンバーからも声が届いています。「フォローしてくれる」「助けてくれる」といったものが多いですね。
・優しくて協力的!
・いつも笑顔で快適なやり取りをしてくれる。
・仕事で困ったことがあったら助けてくれる。
・入社したばかりの会計担当のメンバーのフォローを毎週してくれる。そのおかげですぐに仕事に慣れることができた。
──経理として、タイ・ベトナムオフィスの業務も現地のメンバーと連携して行っていますね。海外のメンバーとのやり取りはどうですか?
言語の壁があるので、自分が伝えたいことと違う意味で受け取られてしまうこともありますよね。だからそうならないよう、できるだけわかりやすく、日本人同士で話す時のような曖昧な言い方は避けるようにしています。
それでもやり取りをしていて「こちらの意図とズレて伝わってしまっているな」と感じる時も結構あるので、一つ一つの話を丁寧に聞くなどコミュニケーションの仕方は気を付けています。
──「タイやベトナムの仕事を楽しんでいるように見える」という声もありますが、実際はどうですか?
すごく楽しいです!何といっても、メンバーのみなさんがとにかく明るいんです。あと、特にベトナムは1年前くらいまでは、管理業務は日本側が全てやっている状況でしたが、最近は現地に管理部ができつつあり、現地採用もし始めています。それで新しいメンバーが経理としてベトナムオフィスに入ってくれました。現地メンバーでいろんなことが回せるようになってきているのを見ていると「よかったなあ」と思いますし、日本側でもしっかりチェックしつつ、サポートやフォローも行っていきたいですね。
インタビュー後記
ケイコさんはまるで方程式を解くように仕事をしていて、知らない数式があることが嬉しいという好奇心や、メカニズムを理解しようとするロジカルさがすごいんです。そんな彼女だから、いろんな相談に対しても「新しい方程式を解きにいける!」みたいなポジティブな気持ちで取り組んでくれるのでしょう。今後、さらなる海外展開に突き進んでいく中で、これまでにない変数と直面することも多くなると思いますが、それらを紐解いて課題解決してくれるに違いないと、大いに期待しています。(CEO田口)
編集・執筆 glassy&co.
撮影 吉田周平