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就活生たちよ。就社はするな、就職をするのだ!

「仕事を聞かれて、会社名で答えるような奴には、負けない。」

1998年のリクルート社のアルバイト情報誌『ガテン』のキャッチコピーです。

う~ん、強烈ぅ。

しかし、お恥ずかしい話。

私が就職活動をしていた、2017年当時。

東京の某私立大に通う私の周囲では、

”みんなが社名を知る企業に入社するのが当たり前!”

”上場企業でなければ、負け組”

といった会話がなされていました。

現に、友人のほとんどが名だたる企業に内定をもらい、

6月ごろには、内定先社名を肩に掛けて、

風を切ってキャンパスを歩いていました( …。)。

そんな状況でしたから、”無い内定”というステータスは当然恥ずべきもので。

早々に就活を切り上げ、人生の夏休みを謳歌せんとはしゃぐ彼らを横目に、

焦燥感と劣等感とにまみれて、冷や汗と涙をダラダラ流しながら、

私は就活を続けていました。

あの頃を思い出すと、数年経った今でも、

指先まで冷たくなるいやな感覚を思い出します。

自己紹介が遅れましたが、私は永松といいます。

好きな食べ物は、ラーメンとビリヤニ。得意なポジションはセカンド(いろんな意味で)。

中高私立でエスカレーター、大学受験も指定校推薦で人生楽勝~!

かと思いきや就活で大挫折を味わい、本気で自死を考えた女(26)です。

今はライターとして、頭の中のアイデアを言葉にする仕事をしています。

引き続き、私の就活の話をしますね。

当時はマスコミ業界を中心に選考を受けていましたが、

狭き門の戦いに敗れ続けた私の就活は、秋採用の時期までもつれ込み・・・

後輩たちがリクルートスーツを着始めた頃に

ようやく貰った、誰も知らないメーカーの内定に縋るようにして終わりました。

だから、私は負け組なんだと思っていました。

(本当に失礼な話ですよね。)

そんな私に大きな雷を落としてくれたのは、内定先の同期たち。

入社して、たった数日のことでした。

3人いた同期のうち、2人が退職したのです。

理由は明確でした。

「リクナビに書かれていた就業時間や給与と実態が全く見合ってない。

こんな環境で身をすり減らして働くくらいなら、自分がやりたいことやるわ。」

一人は、シンガーソングライターに。一人は、ものづくりの会社に。

やりたいことをやる!と、確固たる意志を持って転職していきました。

正直戸惑いました。そんな子、今までいなかったから。

私の中の常識を見事にブチ壊してくれて、ほんと~に感謝してます。

残ったもう一人も、

「私はやりたいことないから、働きながら見つけるよお。

やりたいことやったがいいよ。うちらまだ若いし(笑)」

と言って、背中を押してくれたから。

意を決して、歴戦の友リクルートスーツを引っ張り出し、

またも袖を通すことを決めました。

転職は、絶対に失敗したくありませんでした。

でも不思議と不安はなかったように思います。

自分のやりたいことを実現できる場所にいく!

ただそれだけを突き詰めていたら、魅力的な企業は沢山ありましたから。

なんだ、私はこんなに素敵な企業のことを

「名前が知られていないから」と検索避けしていたのか。

めちゃくちゃ後悔しました。

就活を振り返って思います。

誰もが社名を知る企業に就職できていたら、私は幸せだっただろうかと。

答えは、否。

きっと、「降ってくるだけの仕事おもんないわ!」と、

早々と投げ出していたでしょう。

過去の経験を振り返って、私は言いたい。

就活生たちよ。就社をするな、就職をするのだ、と。

置かれた場所でどう己を磨き、何を仕事として生きているか、

雄弁に語れるやつの方が、誰がどう見たって格好いいでしょ。

私は今、リクパーで働いていることを、

誰に恥じることなく、胸を張って言える。

リクパーは、自分の信念を貫き通すために、

もがいて、地団駄を踏むことを厭わない人が集まる会社。

たまにつらくて泣き喚くこともあるけれど、

己の刃を研ぐためには必要だと割り切れる。

だから、人間として成長できていると思える。

それに、大企業の社名を笠に着るアイツには、

絶対に負けてねえと自信を持って言えるようになりました。

個人的には、これが一番うれしいかな。

さて、この長ったらしい文章が、就職で悩む誰かの心を軽くすることを願って。

私は大好きなカレーを食べに行ってきます。

お次は、永峯さん。お願いしまる!

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